カーネーションの鉢植えを貰ったんだけど、花が咲き終えた後ってどうすればいいの?来年も咲くのかなぁ?
母の日のプレゼントなどで、鉢植えのカーネーションを贈るもしくはもらうことってありますよね。
けれど、花と接する機会の少ない人だと
- 「花が枯れ始めたらどうすればいいの?」
- 「管理方法がわからない」
といった、お世話についてさまざまな疑問が出てくるのではないでしょうか。
実はカーネーションは「多年草」なので、正しくお世話をすれば翌年もキレイな花を楽しむことができるんです!
せっかくのきれいなカーネーション、出来るなら長く楽しみたいですよね♪
この記事では
- カーネーションの鉢植えは翌年も咲く?
- 鉢植えのカーネーションを育てるコツ
についてまとめています。
育て方のコツや注意したいポイントをチェックして、キレイなカーネーションを咲かせましょう!
カーネーションの鉢植えは翌年も咲く?
カーネーションは多年草なのできちんとお手入れすれば咲きます
母の日のプレゼントとしても親しまれているカーネーション、実は多年草だって知ってましたか?
切り花として使われることも多いお花なので、一年草だと思っていた人も少なくないかもしれませんね。
カーネーションは正しくお手入れをしてあげることで、翌年もキレイなお花を咲かせてくれます。
捨てるなんてもったいない!せっかくのカーネーション、お手入れして翌年も咲かせてみませんか?
多年草(多年生植物)とは?
複数年にわたって生存する植物のこと。しばしば草本(いわゆる草)に対して用いられる言葉であり、「多年草」と呼ぶことがある。
引用元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カーネーションは湿度が苦手
カーネーションは暑さにも寒さにも比較的強い花ですが、とにかく湿度が苦手です。
そのため、翌年も咲かせたいなら風通しや水はけの良い環境で育てるのがポイント!
基本的には鉢植えでも地植えでも育てることはできますが、
- 真夏や真冬は室内に入れてあげる
- 暑さ対策・寒さ対策をしてあげる
といったひと手間によって生育が格段に良くなります。
特に湿度の高い6月~8月頃は要注意!日当たりの良い窓のそばに移すのがおすすめです。
【カーネーションの基本情報】
原産地 | 南ヨーロッパ、西アジア | 花の色 | 赤・白・ピンク・黄色など |
開花時期 | 主に4月~6月、10月~11月 | 草丈 | 10~30cm |
耐寒性 | やや強い | 耐暑性 | やや強い |
難易度 | ★★★☆☆ |
ちなみに、カーネーションの花言葉は「無垢で深い愛」。ただ、色ごとにも花言葉がつけられているので、気になる人はチェックしてみてくださいね♪
参考:GreenSnapSTORE|【カーネーションの花言葉】母の日にぴったりの意味を持つ色や本数は?
鉢植えのカーネーションの育て方
鉢植えのカーネーションを育てる5つのコツ
鉢植えでカーネーションを育てるには、いくつかポイントがあります。
少し難しいかもしれませんが、このポイントをしっかり押さえることで初心者でも簡単にきれいな花を咲かせることができます。
ぜひ挑戦してみてくださいね。
育て方のポイント
- 日当たりの良い場所に置く
- 水はたっぷりと与える
- 肥料を与える
- 咲き終えた茎や花は切り落とす
- 植え替えを行う
①日当たりの良い場所に置く
カーネーションは日当たりの良い場所が大好きです。
日光が足りないと発育不良となり、すぐに枯れてしまったり傷みが起きる原因に…。
目一杯、太陽の光を与えてあげましょう。
ただし、湿度の高い環境は絶対にNG!梅雨時や夏場など湿度が高い時期は、日当たりの良い窓などで管理するようにしてくださいね♪
②水はたっぷりと与える
鉢植えの土が乾いてきたら、鉢底から流れ出るくらいまでたっぷりと水を与えます。
水は根元にあげるのがポイント!
花や葉に直接水がかからないように、優しく葉を押さえながらゆっくりと水を与えましょう。
水を与えた後は、根腐れ防止のため鉢受けに溜まった水を捨てるのを忘れずに!
③肥料を与える
肥料は、夏の暑い時期以外は定期的に必要となります。
緩効性化成肥料の置き肥なら月に1回、液体肥料の場合は月に3回程度与えるのがベストです。
特に成長の盛んな春と秋には、気持ち多めに与えるときれいな花が咲いてくれますよ♪
緩効性化成肥料ならコレがおすすめ!
液体肥料ならコレがおすすめ!
④咲き終えた茎や花は切り落とす
一通り咲き終えた茎や花は、新しく出る芽や花の成長を邪魔してしまいます。
なるべくこまめに切り落としましょう。
切る箇所は、茎の長さの大体半分くらいが目安です。
茎の本数が多いようなら、少し間引いてあげると風通しが良くなりますよ♪
⑤植え替えを行う
プレゼント用のカーネーションの鉢植えは、見栄えの良さを重視するためにわざと小さな鉢植えを使っていることが多いです。
なぜなら、小さな鉢植えを使うことで花がこんもりと咲いている状態を演出することができるから。
確かにキレイだけど、これってカーネーションにとってはあまり良い環境ではないのかも…。
カーネーションがのびのびと育ってくれるように、涼しい時期になったら一回り大きな鉢に植え替えましょう。
水はけの良い用土を新しい鉢に半分程度入れて、カーネーションの土を崩しながら植え替えます。
最後に水をたっぷり与えればOKです。
水はけの良い花と野菜の培養土がおすすめ♪
少量の苦土石灰を混ぜると更にGood!
カーネーションを増やしてみよう
カーネーションは、ちょっとしたひと手間を加えることで大きな鉢いっぱいに咲かせることも出来ちゃいます!
それが「挿し木」という方法です。
挿し木とは、簡単に言うと株の一部を切り取り、それを発根させて増やす手法のことを言います。
少し難しいですが慣れれば意外と簡単なので、お世話に慣れてきた頃にぜひ試してみてください。
ちなみに、こちらのYouTube動画がとてもわかりやすくておすすめです♪
カーネーションの寿命ってどれくらい?
ところでカーネーションの寿命ってどれくらいなの?
カーネーションは多年草なので、手入れの仕方や生育環境がしっかり整っていれば寿命は訪れません。
ただ、鉢植え自体は長く楽しむことが出来ますが、花自体の寿命は5日~10日程度。
咲き終えた花びらはキレイに取り除くようにしましょう。
ちなみに、カーネーションの開花時期は4月~6月が一般的ですが、年に2回開花する品種もあるんですよ♪
カーネーションをお手入れする時の注意点
カーネーションは、ガーデニング初心者でも比較的育てやすいお花です。
だからと言って何もしなければ当然枯れてしまうので、しっかりと対策を行うことが重要!
以下の点に注意して、元気なカーネーションを咲かせましょう。
①多湿を避ける
前述したように、カーネーションは湿度が大の苦手。
少し乾燥気味に育てるくらいがちょうど良いので、水のやりすぎにも注意が必要です。
水を与えるのは土が乾いてきてからでOK!風通しや水はけの良い環境で育てることを心掛けましょう。
「毎日水をあげないと…」と神経質にならなくても大丈夫ですよ♪
②10℃~25℃の環境下で育てる
カーネーションの主な病気は、灰色かび病、ウイルス病、立枯病など。
灰色かび病は、花がらや枯れ葉をこまめに取り除くようにすることで防ぐことができます。
ウイルス病や立枯病は、見つけ次第ほかの株にうつらないよう隔離して焼却処分してください。
③病気や害虫は早めに対策を打つ
カーネーションの主な病気は、「灰色かび病」「ウイルス病」「立ち枯れ病」など。
特に厄介なのが「灰色カビ病」で、カビの発生によって葉が灰色になって枯れていくのが特徴です。
カビは湿度の高い環境で繁殖しやすいため、なるべく早めに風通しの良い環境に移してあげて下さい。
花がらや枯れ葉をこまめに取り除くのも有効です。
ウイルス病や立ち枯れ病も、発病の原因は「湿度」です。ウイルス病や立ち枯れ病を発病した場合は、株ごと焼却処分するか薬剤治療を行ってください。
保護殺菌剤を使うのも効果的です♪
病気の他にも、注意したいのが「害虫」の存在です。
カーネーションに付きやすい害虫は、アブラムシやダニなど。
害虫を見つけたら、薬剤を使い早めに駆除しましょう。
病気や害虫の被害は、早めに対策を打つことで最小限に抑えることができますよ♪
【まとめ】カーネーションの鉢植えを翌年も楽しみましょう♪
要点のまとめ
カーネーションは多年草のため、翌年も花を楽しむことが出来ます。
カーネーションを上手に育てるコツは、この5つ!
- 日当たりの良い場所に置く
- 水はたっぷりと与える
- 肥料を与える
- 咲き終えた茎や花は切り落とす
- 植え替えを行う
また、お世話をする際は下記の点にも注意しましょう。
- 多湿を避ける
- 10℃~25℃の環境下で育てる
- 病気や害虫は早めに対策を打つ
せっかくの鉢植えのカーネーション、楽しむのが1年だけなんてもったいないですよね。
ガーデニングに興味がある人もない人も、この機会に正しい管理方法を知り鉢いっぱいのカーネーションをぜひ育ててみてください。
そして翌年は、自分で育てたカーネーションを大切な人にプレゼントしてみてはいかがでしょうか?