うちの子、もう2歳になるのにまた後追いが始まったんだけど…一体何で?
0歳の後追いが終わったと思いきや、2歳になってまさかの後追い復活…。どうしたら良いのか戸惑ってしまいますよね。
「2歳を過ぎたのになんでまた始まったんだろう?」「2歳で後追いするのって普通?」などなど、突然の出来事に頭を悩ませている人も少なくないと思います。
結論から言うと、2歳児の後追いは「再接近期」によるもので成長過程の一つです。
さいせっきんき?…って何?
「再接近期」とは、簡単に言うと「ママやパパから離れてみようと思うけど、不安でなかなか離れられない!」という時期のこと。
再接近期は大体1歳半~2歳頃にむかえると言われていて、個人差はあるものの多くの子供が経験します。
なので、2歳で後追いが復活するのは決して珍しくないんですよ♪
この記事では
- 2歳児の後追いが復活した原因
- 2歳児の後追いはいつまで続く?
- 今すぐできる!再接近期の対処法
についてまとめています。
この機会に「再接近期」の特徴や対処法を確認しておきましょう。
2歳児の後追いが復活した原因
2歳児の後追いは「再接近期」によるもの
2歳以降の後追い復活に頭を悩ませている人にまず伝えたいのが、「2歳児の後追いは決して珍しいことではない」ということ。
2歳頃になって再び後追いが始まるケースはとても多く、ほとんどの親が大なり小なり経験するものです。
では、なぜ後追いが復活するのか。
その原因は「再接近期」だと言われています。
再接近期とは、「前に進みたい」と「後ろに戻りたい」の折り合いがつかず葛藤してしまう時期のこと。
時期的にはちょうどイヤイヤ期が始まる頃と重なるため、人によってはこの時期をまとめて「魔の2歳児」と表現する人もいます。
例えば
- 「離れる」と「まとわりつく」を繰り返す
- 少し離れたと思ったら何度も後ろを振り返る
- 自分でやりたいと言ったのに結局「やって」と甘えてくる
といった行動も、全て再接近期によるものだと言われています。
この頃の子どもは「自立したい」と「依存したい」の間で揺れ動きながら、自立に向かって少しずつ動き出しているんですよ。
再接近期(16~25ヶ月)
自由な一人歩きが可能となり、身体分離が意識されるとともに、分離不安が増し、離れた対象として、母親の存在価値を経験するようになります。すなわち、幼児は母親を依存対象として眺め、その愛情と承認を強く求めるようになります。
引用:臨床心理学用語事典|分離・個体化理論 (separation-individuation theory)
0歳児と2歳児の後追いの違い
「後追い」と一口に言っても、0歳児と2歳児とでは主にこのような違いがあります。
0歳児の後追いの特徴
- 親と他人の区別がつくようになった証
- ママやパパに対して愛着や信頼感が芽生える
- 少しでも視界からいなくなると不安を感じる
- ママやパパが戻ってくるということを学ぶと次第に落ち着いてくる
2歳児の後追いの特徴
- 自立心が芽生えしっかりと成長している証
- 「自立心」と「依存心」の矛盾した2つの感情に葛藤する
- 離れたり近づいたりを繰り返す
- 離れてもまた会えることがわかってくると次第に落ち着いてくる
このように、0歳児と2歳児とでは後追いが起きる原因がそもそも違うため、0歳児の時と同じような対策をとっても2歳児では効果を感じられないなんてことも多々あります。
しかも、0歳児の時と同じような気持ちで過度に干渉してしまうと、2歳児の場合では子どもの自立心を妨げてしまうことも…。
2歳児の後追いでは、適度な距離感を保ちながら成長を見守ってあげるのがベストです。
2歳児の後追いはいつまで続く?
3歳頃までには落ち着くのが一般的
3歳頃になると徐々に自分の気持ちをコントロール出来るようになるため、後追いはこの頃から少しずつ落ち着いてくると言われています。
ただし、子どもの発育状況や性格によってはもう少し長引く場合もあります。
ちなみに、言葉の発達が早い子だと後追いが落ち着くのも比較的早い傾向があるようですよ。
2歳児の後追いには個人差があります。
なので、他の子と比べたり過度に心配する必要はありません。
「まぁ、そのうち終わるか」くらいの気持ちでいれば、あっという間です!
なるべく考えすぎず、前向きに捉えるようにしましょう。
中には後追いしない子もいる
後追いの頻度や激しさにはかなり個人差があって、その子の性格によっても大きく変わってきます。
中には後追いがまったくない子もいるため、それが逆に心配だと感じるママやパパもいるかもしれません。
けれど、大事なのは子どもが元気に育っているかどうかです。
ママやパパからの愛情をしっかりと受けて元気に育っていれば、後追いなんてあってもなくてもOK!
後追いの頻度や激しさで全てが決まるわけではないので、心配する必要はありません。
親子のコミュニケーションが一番大事!これさえ出来ていれば大丈夫ですよ♪
今すぐできる!再接近期の対処法
2歳児の後追いは、「自立したい気持ち」と「依存したい気持ち」の両方をくみ取ってあげられるかがポイントになってきます。
おすすめの対処法を紹介するので、ぜひ実践してみてください。
対処法①必ず声をかけてから行動する
すでに0歳の時に実践したという人も多いかもしれませんが、声をかけてから行動するのは2歳の後追いでも有効です。
子どもは「ママやパパがどこかへ行ってしまうのではないか」という不安を抱きながら生活しています。
なので、子どもの不安を取り除いてあげるのがポイント!
「トイレに行って来るから待っててね」「お洗濯を干してくるからちょっと遊んでてね」など、必ずお子さんに声をかけてから行動に移りましょう♪
それでも、最初のうちは後追いが続くかもしれません。
けれど、何度も繰り返すことで「離れてもまた会えるんだ」と理解するようになるので、諦めずに根気強く続けてみてくださいね。
対処法②スキンシップの時間を作る
子どもが後追いする=不安を感じている証拠なので、ママやパパはなるべくスキンシップの時間を作ってあげましょう。
一日10分程度でもOK!
スキンシップの時間があるということが大事なので、時間の長さはそこまで気にしなくても大丈夫です。
頭を撫でたりギュッと抱きしめてあげるのも良いし、
- 子どもの好きな遊びを一緒に楽しむ
- 膝の上に乗せて絵本を読んであげる
といった方法でもOK!
親子の時間をしっかりと作ることは、子どもの安心感に繋がりますよ♪
対処法③頑張ったらたくさんほめる
2歳児の後追いでは、自立行動が見られた時にはたくさんほめてあげるのがベスト。
自立行動をほめることで自分の行動に自信がつき、少しずつママやパパから離れる不安が軽減されていきます。
自立行動って言ってもよくわからないなぁ。どんな時にほめたらいいの?
例えば、
- 泣かずに待つことが出来た
- ゴミをきちんと捨てることが出来た
- フォークとスプーンを使ってご飯が食べられた
といった行動でもOK!
もし失敗してしまったら、挑戦したことをほめてあげるのも良いですよ。
自立行動をたくさんほめて、お子さんの自立心を育ててあげましょう♪
対処法④やりたいようにさせてあげる
後追い×イヤイヤ期という魔の2歳児に、ママやパパは苦労しているかもしれません。
けれど、子育ての中で後追いをするのはほんのわずかな期間です。
中には「そのわずかな期間が辛いんだ!」という人もいるかもしれませんが、あと数年も経てば「こんな時期もあったな」と良い思い出にきっと変わるはず。
この時期は叱ってもあまり意味がないケースがほとんどです。
もういっそ子どものやりたいようにさせてあげるのも、それはそれで良いと思いますよ♪
干渉し過ぎはNG!
再接近期の対応として一番避けたいのが「過度に干渉すること」です。
2歳児の後追いは、干渉しすぎると親への依存度が強くなってしまい、結果的に自立心を妨げることに繋がります。
無理に距離をとる必要はないですが、子ども自身が成長と向き合えるよう適度な距離感でサポートしてあげることを心掛けましょう。
【まとめ】後追いの原因「再接近期」を上手に過ごしましょう
要点のまとめ
2歳児の後追いは、「自立心」と「依存心」の折り合いがつかず葛藤してしまう時期=再接近期によるものです。
再接近期は、大体1歳半~2歳頃にむかえると言われていて、個人差はあるものの多くの子供が経験します。
- 必ず声をかけてから行動する
- スキンシップの時間を作る
- 頑張ったらたくさんほめる
- やりたいようにさせてあげる
といった方法で、子どもの「自立したい気持ち」と「依存したい気持ち」の両方をくみ取ってあげましょう。
後追いをする我が子にイライラしてしまったり、上手に接することが出来ない自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
完璧に出来なくても大丈夫なので、少しずつ出来ることから頑張ってみてくださいね。