入社してすぐに妊娠は迷惑だって聞くけど、何年目くらいからなら許されるの?
入社してすぐに妊娠してしまったらどう思われるか、上司や同僚の目が気になってなかなか妊活に励めない人もいるのではないでしょうか。
- 「そろそろ子供が欲しいけど、入社してすぐに妊娠なんて迷惑だよね」
- 「転職してすぐに妊娠したら退職すべき?」
- 「入社後どれくらいで産休がとれる?」
などなど、いろいろと気になってしまう気持ちわかります!
ただ、少し厳しいことを言うと、入社してすぐに妊娠することに対して迷惑だと感じる人は多いです。
実際、私の職場でも入社して3ヶ月で妊娠を報告した人がいましたが、陰ではかなりいろいろと言われていました…。
とはいえ、入社1ヶ月であっても10年以上であってもある程度迷惑がかかることに変わりはないので、そこまで気にしすぎなくても大丈夫!
大事なのは、その時の態度や仕事に対しての姿勢です。
これから妊娠を考えている人も、今まさに妊娠していて職場に報告しづらいと感じている人も、この機会に上司や同僚とどう接していくべきかしっかりと確認しておきましょう。
「入社して何年目なら許される?」についても調査してみましたので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
この記事では
- 入社してすぐ妊娠は迷惑⁉何年目ならOK?
- 入社してすぐ妊娠してしまったらどうすればいい?
- 産休や育休はいつから取れる?
についてまとめています。
入社してすぐ妊娠は迷惑⁉何年目ならOK?
入社してすぐに妊娠となると「迷惑だと思われそう」「嫌味や陰口を言われそう」など、やはり周囲の反応がどうしても気になってしまいますよね。
ですが、あえて厳しいことを言うと「入社してすぐ妊娠は迷惑だ」と感じる人は残念ながら多いのが現状です。
会社はあなた一人を採用するためにそれなりのコストや時間を費やしているわけだし、いなくなったら誰かしらが穴埋めをしなければならない…当然と言えば当然なのかもしれません。
では、入社して何年目くらいであれば許容されやすいのでしょうか。
入社3年目以上なら受け入れられやすい傾向が強い
大前提として、妊娠・出産時期に「入社して〇年目以降にすべき」といった正解はありません。
考え方は人それぞれですからね♪
ただ一つの目安として「入社して3年以上」といった意見を出す人が多く、3年以上経過していれば比較的受け入れやすい傾向があるようです。
SNSや知恵袋では、このような意見が見られました。
一部抜粋して紹介します。
3年以上と答えた人の意見
- やっぱり3年は待ったほうがいいんじゃないかな?3年目くらいに妊娠すれば、そこから大体8ヶ月は勤務しなくてはならないから3年と8ヶ月くらい職場にいるし。
- 私は2~3年後がいいとおもいます。もしも2~3年後に、プロジェクトにおいて重要な役割を担当しているとなったら、途中でやめられるのは非常に迷惑です。
- 入社3年目までに妊娠すると首切られる可能性が高いし、妊娠による女子の社会的リスクは結構看過できないものがある。
3年を1つの節目と考える人が多数。特に年配の人は「まずは3年」「3年経てば一人前」といった考えが根強いみたいですよ。
迷惑だと感じる人は入社1ヶ月でも10年以上でも迷惑だと思う
では、実際3年以上経てば本当に受け入れてもらえるのか。
これに関しては、会社や人によります。
残念ながら「入社してすぐ妊娠するなんて迷惑だ!」という人に限って、大体入社1ヶ月でも10年以上でも迷惑だと思うし、考え方の根っこはおそらく変わらないんですよね。
なので、あまり勤続年数は気にしなくても良いのではないかと筆者個人としては感じています。
「周りにどう思われるか」ではなく「自分はどうしたいか」です。一度しかない人生、大切にしましょう♪
大事なのは「謙虚さ」や「仕事に対しての姿勢」
結局、一番大事なのは「入社して何年目で妊娠するか」ではなく「あなたの人柄や仕事ぶりはどうなのか」です。
例えば、入社して1ヶ月程度だけど、真面目で気遣いも出来て仕事を覚えるのも早い人の場合
会社側「これから頑張ってもらおうと思ってたけど、仕方がない。復帰後に頑張ってもらおう」
となりますよね。
けれど、入社して10年目なのに、仕事中はおしゃべりばかりしていて仕事も遅くミスが多い人の場合
会社側「ろくに仕事もしてないくせに産休で休むって…。フォローする気にならないな」
となりかねません。
「迷惑をかけて申し訳ない」「復帰後は精一杯頑張りたい」といった気持ちを忘れずに、無理のない範囲で残りの時間を過ごすのが大切です。
入社してすぐ妊娠してしまったらどうすればいい?
なるべく早めに報告する
言い出しづらいからと言って、出産ギリギリまで妊娠を報告しないのは絶対にNG!
報告が遅くなってしまうと、業務の引き継ぎに支障が出てしまうなど余計な負担がかかってしまう可能性があります。
迷惑をかけたくないという気持ちがあるのなら、安定期に入ったタイミングで報告するようにしましょう。
ただ、つわりがひどかったり体調が優れない日が続く場合には、直属の上司にだけは安定期を待たずに伝えておくと安心です。
ちなみに、報告する際は
- 出産予定日
- 勤務最終日
- 産休や育休を取得するか否か
- 時短勤務を希望するか否か
- 出産後はどうする予定か(仕事を続けたい、退職したいなど)
といった内容を伝えるのがベスト。
妊娠を噂で知った、なんてことにならないように十分注意してくださいね。
不妊に悩んでいる人がいる可能性もあります。妊娠を自慢げに話したり、逆に「妊娠する気はなかった」といった発言は相手を傷つけることにもなりかねません。余計な言動は控えるようにしましょう。
復帰後の目標や抱負などを伝えておく
出産後に職場への復帰を希望している場合は、復帰後の目標や抱負などをあらかじめ伝えておくのもおすすめです。
- チーム全体の売り上げに必ず貢献します!
- 職場の戦力となり、みなさんに恩返しができるよう努力します!
など、仕事への熱意を伝えてみましょう。
それだけでも印象が良くなりますよ。
復帰せずに退職は大迷惑!
育休を取得後、復帰せずにそのまま退職することは可能です。
実際、育休後に職場復帰しなかった女性は約10%程度存在し、育児休業給付金もしっかり受け取っています。
ただ、会社からしてみれば復帰せずに退職は大迷惑!
「マナー違反」「不誠実」と捉えられても仕方がありません。
育休はあくまで復帰を前提にした制度だということを忘れないようにしてくださいね。
「妊婦なんだから当然」という高飛車な態度はトラブルのもと
妊娠中は、無意識に自分優先になってしまう=「お妊婦さま」になってしまう可能性があります。
例えば、このような行動は要注意!
- 「妊婦なんだからやってもらって当たり前」といった態度
- 感謝の気持ちや配慮に欠けた言動
- 嫌なことがあるとすぐに「マタハラだ」と言い立てる
このような行動によって、知らないうちに周りの人たちに不快感を与えているかもしれません。
感謝の気持ちを忘れないことが大切!
残された社員の気持ちも考え、良好な関係を保てるようにしましょう。
産休や育休はいつから取れる?
産休は入社年数に関わらず誰でも取得できる
結論から言うと、産休自体は入社年数に関係なくすべての人が取得出来ます。
会社側から「入社して1年以上経ってないと産休は認められないよ」「うちの会社、入社してすぐに産休はダメだから」と言われても諦める必要はありません。
勤続年数は関係ないので、その点は安心してくださいね。
ちなみに、産休は
- 産前休業…出産予定日の6週間前から出産日までの間
- 産後休業…出産の翌日から8週間(ただし、労働者が希望し、かつ医師が認めた場合は出産の翌日から6週間経過後の復職も可)
と定められています。
産休や育休がいつから取れるのか詳しい日付を知りたい人は、自動計算できるサイトでチェック!
チェック!
妊娠や出産、産休、育休などを理由に、会社が「解雇」「パートへの契約変更の強要」「雇止め」といった不利益な取扱いを行うことは、育児・介護休業法で禁止されています。
そのため、入社してすぐ妊娠したことで解雇されたり退職を強要された場合、法違反となります。
「休むなら一度退職して欲しい」といった直接的な言動はもちろん、「体を大事にした方が良いから、家庭に入ったらどう?」といった言動もハラスメントに該当する可能性があります。
退職を促されたから…と応じる必要はありません。
「仕事は続けます!」と自分の意思はハッキリと伝えてくださいね。
出産手当金(産休手当)を受け取る条件
出産で休んでいる間に支給されるお金=出産手当金を受け取るためには、いくつかの条件があるのでその点は注意する必要があります。
支給条件は、主にこの2つ。
- 会社の健康保険の被保険者である
- 出産のために休業していて、その期間中の賃金が支払われていない(または出産手当金の支給金額よりも賃金が少ない)
出産手当金は、健康保険独自の制度なので加入していない場合は適用外となります。
出産する本人が健康保険の被保険者でなければいけないので、旦那さんの健康保険に加入している場合などはNG!
また、出産手当金を受け取るためには「出産のために」休んでいる必要があり、かつその間は賃金が支払われていない状態(または出産手当金の支給額よりも少ない賃金)である必要があります。
上記の条件をクリアしていれば正社員はもちろん、契約社員やアルバイトであっても受け取ることが可能ですよ♪
ただし、入社1年未満の場合は入社1年以上の場合と計算方法が異なるため、支給金額が少なくなる場合があります。
おおまかな金額や申請の方法が知りたい人は、全国健康保険協会(協会けんぽ)のHPをチェック!
入社してすぐ妊娠だと育休は取れない可能性あり
会社との労使協定の内容次第では、入社してすぐ(1年未満)だと育休は取れない可能性があります。
労使協定とは、簡単に言うと「会社と労働者との間で決めた約束事」のこと。
「入社1年未満の労働者は育休の対象から外しますよ」といった内容の労使協定が締結されている場合、会社は育休を拒むことが出来ます。
例えば、4月1日入社→10月1日出産の場合で確認してみましょう。
入社日 | 4月1日 |
出産予定日 | 10月1日 |
産前休業 | 8月21日〜10月1日 |
産後休業 | 10月2日〜11月26日 |
育休の申出時期 | 10月27日まで(育休開始日の1ヶ月前までに申出) |
育休期間 | 11月27日~子供が1歳になる誕生日の前日まで |
このケースの場合だと入社してまだ6ヶ月と27日。
そのため、育休は取得できないということになります。
じゃあ、育休は諦めるしかないってこと?
まずは会社に相談してみるのがおすすめ!柔軟に対応してくれる場合もありますよ。
入社1年未満でも育休を取れないか、まずは会社に相談してみましょう。
もしかしたら「無給でも良ければ休みを取ってもいいよ」と言ってもらえるかもしれません。
ただし、残念ながら認めてもらえない可能性は高いです。
その場合は、パパに育休を取ってもらうか保育園に預けることを検討する必要がありそうです。
【まとめ】退職は最後の手段!諦めずに頑張ってみましょう
要点のまとめ
入社してすぐに妊娠することに対して迷惑だと感じる人は多いです。
ただ、あなたの人柄や仕事への向き合い方によって印象は変わってきます。
ある程度迷惑がかかることは仕方がないと割り切って、仕事に対しての姿勢で誠実さをアピールしてみましょう。
- 妊娠の報告はなるべく早めに
- 復帰後の目標や抱負を伝える
- 感謝の気持ちを忘れない
といった点に注意して、無理のない範囲で頑張ってみてくださいね。