一升餅って誰が用意するものなの?
1歳の誕生祝いに一升餅を用意する家庭は多いですが、本来誰が用意すべきものなのか気になりますよね。
自分たちで用意したのに、実は両方の親がすでに一升餅を準備していた…なんてアクシデントが起こってしまったら大変!
今のうちにしっかり把握しておきたいところです。
結論から言うと、一昔前は女親の両親が一升餅を用意するのが一般的でした。
女親の両親が一升餅を用意し、男親の両親がお料理やお祝い金を用意するのが昔ながらの風習だったようです。
ただ、近年では「どっちの親でも良い」といった考え方が一般的で、中には一升餅自体行わないような地域もあります。
トラブルにならないためにも「一升餅をやるorやらない」「誰が一升餅を用意するか」は早い段階で話し合いを行う必要があるかもしれません。
この記事では
- 一升餅はどっちの親が用意するもの?
- 一升餅のやり方
- 一升餅について気になる疑問を解決【Q&A】
についてまとめています。
一升餅の準備方法や当日の流れをしっかりと把握して、お子さんの1歳の誕生日を盛大にお祝いしてあげましょう♪
一升餅はどっちの親が用意するもの?
昔は女親の両親が一升餅を用意するのが一般的だった
1歳の誕生祝いにそろそろ一升餅を用意したいけど、自分たちで用意して良いもの?どっちかの親に任せるべき?
意外と知らない人も多い「どっちの親が用意する」問題。
せっかくの誕生祝い、揉め事なくスムーズに行いたいですよね。
結論から言うと、一升餅は女親の両親が用意するのが昔ながらの風習です。
昔は「妻は夫の両親と同居するのが当たり前」と考えられていたため、父方の両親はお料理やお祝い金を用意し、母方の両親は一升餅を持参して夫側の家を訪れるというのが一般的でした。
ただ、この考え方はあくまで過去の話。
近年では両親と同居するケースも少なくなってきているので、必ずしも女親の両親が用意するものではなくなってきています。
男親が用意する地域や一升餅をしない地域もある
どっちの親が用意するかは、ややこしいことに地域によっても異なります。
例えば、九州地方の一部地域では「一升餅は男親が用意するものだ」といった考えが強い傾向にあるのだとか…。
また、沖縄地方や四国地方の一部地域、関西地方の一部地域など、一升餅をしない地域も意外と多くあります。
一升餅をしない(知らない)地域の人たちの声を集めてみたので、一部紹介しますね。
一升餅をしない地域の人たちの声
- 旦那の両親は2人とも愛媛県出身ですが、一升餅は知らなかったそうで旦那はしていないそうです。誕生日に用意したら「このお餅、何に使うの?」と言われました。
- 徳島では聞きませんね。私が知っている限りでは、聞いたこともないし 「したよ!」って話も聞いたことはないです。
- 大阪では聞きません。 従姉妹の旦那さんが鳥取の人でその時に初めて聞きました。
- 母は栃木、父は長崎出身ですが、両親から一升餅の話は聞いたことがないです。
同じ都道府県でも「する地域」と「しない地域」とが混在しているようで、もしかしたら家柄なども関係しているのかもしれませんね。
トラブルを避けたいなら自分たちで用意するのが無難
結論、トラブルを避けたいのであれば1歳を迎えるお子さんの両親が一升餅を用意するのがおすすめです。
地域によってもするしないに差がある上に、そもそも一升餅に重要性を感じない人も多くいます。
それぞれの親が「男親が用意するものだ」「女親が用意するものだ」と思っていたり、その逆で「あっちの親が用意しているだろう」と思っていたりすると面倒な揉め事が起きてしまう可能性もあります。
一升餅は自分たちで用意します、と早い段階で両家の親に伝えておくと安心です。
一升餅のやり方
一升餅という言葉は聞いたことがあるけど、具体的に何をすればいいの?
実は、一升餅は背負わせたり踏んだりと、地域によってやり方に違いがあります。事前にチェックしておきましょう♪
一升餅のやり方【まずは準備しよう】
一升餅とは、一升分のもち米(およそ1.8kg)を使って作られたお餅のことを言います。
これだけ聞くと「準備が大変そうだな…」と感じる人もいるかもしれませんね。
確かに、一から一升餅を作ろうしたらかなり大変ですが、近年ではお米屋さんやネット通販で簡単に購入することが出来るのでその点は安心してください。
ちなみに、一昔前は一升餅と言ったら平たくて丸いものが主流でしたが、現在は小分けタイプのものやハート型のものなど様々な形で販売されていますよ。
事前に準備するもの
- 一升餅
- 背負わせる場合:風呂敷またはリュック(一升餅が入る大きさ)
- 餅踏みをさせる場合:餅踏み用のわらじ
お餅を背負って立ちあがったり上に乗ったりする必要があるため、障害物のない広々とした場所をセッティングしておきましょう。
一升餅のやり方【お祝い儀式の流れ】
一升餅のやり方は地域によって多少違いはありますが、よく見られるやり方として「背負わせる方法」と「踏む方法」があるのでそれぞれ簡単に紹介しますね。
一升餅を背負わせる場合
転倒してしまう子もいるため、最低でも大人一人はいつでも助けられるポジションで待機するようにしましょう。
子供の成長には個人差があるため、しっかり歩ける子もいれば、転んでしまったり立ち上がれず泣いてしまう子もいます。
けれどそれでもOK!
立てなくても歩けなくても、良い思い出。おめでたいことに変わりありません。
ちなみに、
- 立ち上がれたら「身を立てられる」
- 座り込んだら「家を継いでくれる」
- 転んだら「厄落としができた」
という意味になるので、どのパターンでも縁起が良いと言われています♪
一升餅を踏む場合
わらじやぞうりを嫌がる場合は、素足でも大丈夫です。
歩かせるのが不安な場合は、ママやパパが支えてあげましょう。
一升餅はどこで買う?
一升餅は、主に
- 和菓子屋さん
- お米屋さん
- 洋菓子店
- 百貨店
- ネット通販
といった場所で購入することが出来ます。
事前注文が基本なので、遅くても1週間前には注文を済ませておくと安心ですよ。
新しいスタイルで挑戦するのもアリ⁉
最近では、餅ではなく一升分のパンやケーキでお祝いする家庭もあるようです。
形式にとらわれず、新しいスタイルで挑戦してみるのも良いかもしれませんね。
一升餅について気になる疑問を解決【Q&A】
一升餅を焼くのはダメ!一体なぜ?
お餅と言ったら、焼いたり煮たりして食べるのが一般的ですよね。
けれど、一升餅に関しては出来れば焼かずに食べるのが良いとされています。
なぜなら「お祝いのお餅を火にかけるのは縁起が悪い」という古くからの言い伝えがあるから。
「子供が火傷する」「家が火事になる」といって一升餅を焼くことを忌み嫌う地域もあるそうですよ。
ただ、あくまでこれは迷信です。
科学的根拠はないので、気にせず焼いて食べてもOK!
どうしても気になるといった人は、焼かないで食べる調理方法がおすすめです。
お鍋やお雑煮、おしるこなどに入れて食べると美味しいですよ♪
一升餅を食べきれない時の保存方法は?
お餅を食べきれないときは、適度な大きさに切り分けて冷凍保存するのがおすすめです。
一升餅を小分けにして1つずつラップで包み、ジップロックなどに入れて冷凍庫で保存するようにしましょう。
なるべく早めに食べきってしまうのがベストですが、6ヶ月程度なら保存が可能です。
日が経つとお餅が固くなって切りにくくなるので、行事が終わったら早めに切り分けてくださいね♪
初めから小分けになっている一升餅なら、切り分ける必要がなく保存に便利です♪
ちなみに、お餅は自然解凍してもOKですが、おすすめは電子レンジ!
この方法で解凍すると、もっちもちのお餅に仕上がるのでぜひ試してみてください。
きな粉やあんこをつけて食べたり、砂糖+醤油で甘辛く仕上げて食べても美味しいですよ♪
【まとめ】一升餅は誰が用意してもOK!事前に話し合いを行いましょう
要点のまとめ
一昔前は、女親の両親が一升餅を用意するのが風習でした。
ただ、近年では「どっちの親でも良い」といった考え方が一般的で、中には一升餅自体行わないような地域もあります。
トラブルを避けたいのであれば、1歳を迎えるお子さんの両親が一升餅を用意するのが無難。
その際、「一升餅は自分たちで用意します」と早い段階で両家の親に伝えておくと安心です。
せっかくの誕生祝い、揉め事なくスムーズに行いたいですよね。
そのためにも、事前準備や話し合いをしっかりと行って、素敵な一日にしてあげましょう♪