うなぎって何歳から食べさせて大丈夫なの?タレは付けたままでも問題ない?
夏バテ対策としてうなぎを食べる人も多くいますが、子どもには何歳頃から食べさせても良いのか気になりますよね。
隣で食べたそうにしている子どもがいたら「ちょっとだけなら…」と、一口くらい与えても良いかなと思う気持ちわかります。
ビタミン豊富で栄養価の高いうなぎですが、
大体2歳頃から食べさせても大丈夫です。
ただ、「うなぎって小骨があるから、子どもに食べさせるのは心配」と悩む人も多いはず。
その辺りも含め、この記事では
- うなぎは何歳から食べられる?
- うなぎを食べるときに注意したい3つのポイント
- 子供におすすめ!うなぎを使ったレシピ3選
について詳しくまとめています。
ぜひ、うなぎを食べさせる際の参考にしてみてください。
うなぎは何歳から食べられる?

うなぎは2歳頃から食べさせても大丈夫
甘じょっぱいタレの香りが食欲をそそる「うなぎ」ですが、
食べさせても良い時期は、大体2歳頃が目安です。
厚生労働省の発表する「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)」では、離乳食初期~中期で白身魚を与えることを推奨しています。
離乳が進むにつれ、魚は白身魚から赤身魚、青皮魚へ、卵は卵黄から全卵へと進めていく。食べやすく調理した脂肪の少ない肉類、豆類、各種野菜、海藻と種類を増やしていく。
引用元:厚生労働省|授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)(6)離乳の進め方の目安
うなぎは白身魚に属するため、このガイドラインを参考にすると、一見早い時期から食べさせても問題なさそうに感じますよね。
けれど、少し待ってください!
うなぎは、
- 脂肪が多い
- 小骨が多く除去しづらい
- 調理済みのうなぎは甘いタレがかかっている
といった特徴のある魚なので、このガイドライン通りに食べさせるのはあまりおすすめしません。
離乳食完了期を過ぎ、しっかりと食材を噛むことができるようになっている時期=大体2歳頃にうなぎを食べさせてあげるのがベストです。
9ヶ月~1歳頃の赤ちゃんに食べさせるなら穴子がおすすめ
うなぎを食べさせても良い時期は2歳頃が目安ですが、
うなぎによく似ている「穴子」であれば離乳食後期から食べさせても問題ありません。
穴子は、うなぎと比べて低脂肪・高たんぱく。
栄養たっぷりな魚なので、子どもには積極的に食べさせてあげたい食材です。
ただ、うなぎと同様に小骨と甘いタレが心配ですよね。
与える時のポイント
- しっかりとほぐす(または擦り潰す)
- タレはキッチンペーパーなどで拭き取る
食べる量の目安は、1歳未満であれば1口~多くても3口程度です。
アレルギー症状は起きにくい食材ですが、初めて食べた後はしばらく様子を見てきちんと消化できているか確認するようにしてください。
うなぎパイは3歳を過ぎてからがベスト
甘くてサクサクした食感がたまらないうなぎパイですが、
子どもに与えるのはなるべく3歳を過ぎてからにしましょう。
これは「うなぎ」や「夜のお菓子」といったキャッチーフレーズが影響しているわけではなく、砂糖の使用量が多く硬いからといった理由です。
うなぎパイの成分は下記の通りです。
商品名 | うなぎパイ |
原材料 | 小麦粉(国内製造)、砂糖、乳等を主要原料とする食品、うなぎ粉、 水飴、フラクトオリゴ糖シロップ、鰹風味調味料、ガーリック/香料、 V.A、酸化防止剤(V.E)、(一部に小麦・乳成分・大豆を含む) |
アレルギー表示 | 小麦、乳、大豆 ・本品製造工場では、卵・ピーナッツを含む製品を生産しています。 |
原材料を確認すると、多くの甘味料が使用されていることがわかりますね。
また、うなぎパイは硬めに作られているため、食べることに慣れていない子どもだと口の中を傷つけてしまう可能性があります。
そのため、早い時期から食べさせるのは避けた方が良さそうです。
うなぎパイが「夜のお菓子」と言われるのは、「うなぎパイをお土産に帰宅したお父さんも一緒に、家族みんなで食べて欲しい」というのが由来。夜のお菓子=子どもは食べちゃダメ、というわけではないんですよ。

うなぎを食べるときに注意したい3つのポイント

小骨に注意しよく噛んで食べる
うなぎを与える際、一番気になるのがこの「小骨」の存在ですよね。
「うなぎの骨は処理するのが難しいし、食べさせたいけど仕方がないか」と諦めた人も少なくないのではないでしょうか。
けれど、よく噛んで食べれば小骨があっても大丈夫です。
ただ、そうは言ってもなかなか上手に食べられないのが子ども。
そんな時は
- すりこぎですり潰す
- みじん切りにたたく
- フードプロセッサーで細かくする
といった方法で食べやすくしてあげるのがおすすめです。
ちなみに、私が子どもに初めてうなぎを食べさせたときは、フードプロセッサーで細かくしご飯に混ぜ込んで食べさせました。
1/2尾ほどをフードプロセッサーにかけ、使わなかった残りは小分けで冷凍保存することで、後日使いたい分を解凍してさっと出すことができます。
タレはなるべく付けない
大人にとってはちょうど良い味付けであっても、子どもの体にはNG!
うなぎの濃いタレは負担が大きいため、そのまま使うのは避けましょう。
特に市販されているうなぎの蒲焼きなどは、タレが多めに付いていることが多くあります。
子どもに与える際は、
- タレをそぎ落とす
- キッチンペーパーで拭き取る
- お茶漬けにする
- 白焼きを選ぶ
といった方法で、なるべく薄味を意識するようにしましょう。
次章の「子供におすすめ!うなぎを使ったレシピ3選」では、うなぎのだし茶漬けのレシピを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

アレルギーに要注意
うなぎでアレルギー症状が起きることは少ないですが、一定数存在するのは事実です。
主なアレルギー症状は
- 口内や唇のかゆみや痛み
- 蕁麻疹
- 顔の赤みや腫れ、湿疹
といったものがあり、重篤なものだと呼吸困難となる場合もあります。
少しでも違和感を感じた場合は、食べるのを中止し医療機関を受診してください。
また、アレルギー反応が出てもすぐに対応できるよう、初めてうなぎを与える際は必ず医療機関のあいている日時(平日や昼間など)で行うようにしましょう。
子供におすすめ!うなぎを使ったレシピ3選

うなぎ焼おにぎりのだし茶漬け
材料(2人分)
- うなぎ 1/3尾
- うなぎのタレ 適量
- ご飯 お茶碗1杯分
- ごま油 少々
- だし汁(水400ml+顆粒だし小さじ1) お椀2杯分
- ネギ 好みで
お茶漬けにすることで、魚が苦手な子どもでもさらっと食べることが出来ますよ。
うなぎのタレは少量を意識し、だしの味を楽しむようにしましょう。
詳細レシピはこちら

うなぎとオクラの卵焼き
材料(卵焼き1つ分)
- 卵 1個
- うなぎ 1切れ
- オクラ 1本
- バター 少々
卵焼きにすることで、手掴みで食べることも出来ます。
バターの風味が優しく、子どもでも食べやすい味ですよ。
オクラの他、ほうれん草や刻んだ人参、ピーマンなどを混ぜても◎
詳細レシピはこちら

鰻玉子どんぶり
材料(2~3人分)
- 玉ねぎ 小1個
- うなぎ 1尾
- だし汁 200cc
- 卵 2個
- 醤油 大さじ2
- みりん 大さじ1
- 砂糖 大さじ1
うなぎが苦手な子には、卵でとじてどんぶりにしてあげると食べやすくなります。
少し味付けが濃いので、子どもに食べさせる際は調味料は半量にしてあげてください。
詳細レシピはこちら

【まとめ】土用丑の日は子供もうなぎを食べよう!

要点のまとめ
- うなぎを食べさせても良い時期は、2歳頃が目安
- 穴子であれば、9ヶ月頃から食べさせてもOK
- うなぎパイは、3歳を過ぎてから
うなぎはビタミン豊富で、疲労回復・夏バテ防止に効果のある優れた食品です。
食べる量や味付けに注意しつつ、土用丑の日は、ぜひ子どもと一緒にうなぎを食べてみてください。