チャイルドシートって助手席につけても大丈夫なの?
チャイルドシートは基本的に後部座席に設置するものですが、出来れば助手席に設置したいと考える人もいるのではないでしょうか。
- チャイルドシートに乗せると大泣きするから心配
- 子供と2人きりだから隣に座らせてあげたい
など、チャイルドシートを助手席に設置したい理由はさまざまあるかもしれません。
けれど、そんな人は要注意!
助手席へのチャイルドシートの設置は、後部座席と比べ危険性がとても高くなります!
どのような危険があるか知っておかないと、もしもの事故で大変なことになってしまう可能性も…。
ただ、「助手席にチャイルドシートを設置してはならない」といった法律はありません。
助手席にチャイルドシートを設置する危険性や注意点をしっかりと把握して、正しい知識で取り付ければ大丈夫です。
この記事では
- チャイルドシートを助手席につけてる人に知ってほしい危険性
- 助手席のチャイルドシートの付け方は?注意したい3つのポイント
- チャイルドシートはISOFIXに対応したものがおすすめ
についてまとめています。
お子さんの安全のために、助手席のチャイルドシートの取り付け方法をしっかりと確認しておきましょう♪
チャイルドシートを助手席につけてる人に知ってほしい危険性
「チャイルドシートは後部座席に設置しましょう」とは聞くけど、何で後部座席じゃないといけないの?と疑問を持つ人もいるかもしれません。
助手席の方が子供の様子も見られるし、何だか良さそうに感じますよね。
けれど、チャイルドシートを助手席に設置するとこんな危険があります!
- 事故のときにエアバッグに挟まれてしまう可能性がある
- 子供の様子が気になって運転がおろそかになりがち
チャイルドシートを助手席につけてる人に知ってほしい危険性について、1つずつ解説します!
事故のときにエアバッグに挟まれてしまう可能性がある
チャイルドシートの助手席への設置が推奨されていない最大の理由が、エアバッグによる事故が懸念されるためです。
今ではほとんどの車に搭載されているエアバッグシステムですが、もともと大人用に使うことを想定し作られています。
そのため、チャイルドシートに乗った子供を安全に守れる保証はありません。
実際に、多くのメーカーはチャイルドシートの助手席設置を推奨していません。取扱説明書を確認してみましょう!(下記画像は「ターンレジェFIX」の取扱説明書の一部です。)
衝突事故によってエアバッグが作動すると、空気で目一杯膨らんだエアバッグがチャイルドシートに固定された子供を押し潰してしまい、最悪窒息するケースも考えられます。
出来る限り、チャイルドシートは後部座席に設置するのが安心安全です。
とはいえ、チャイルドシートの設置場所に規定はないので、助手席に設置しても違反ではありません。設置について注意するポイントは後ほど紹介します♪
子供の様子が気になって運転がおろそかになりがち
後部座席と違い助手席に子供がいると、どうしても気になってチラチラと様子を確認してしまいますよね。
運転に集中したくてもちょこちょこ視界に入ってくるし、時には声をかけられたり泣き出し始めてしまうこともあるかもしれません。
そうなってくると注意力が散漫になり、思わぬ事故に繋がってしまう危険も…。
「私は大丈夫!」は大丈夫ではありません。
事故が起きてからでは遅いので、やむを得ない事情がない場合にはチャイルドシートを助手席に設置するのは避けるようにしましょう。
交通事故のうち、約74%は「安全運転義務違反」による事故。その中でも、脇見運転による事故は2番目に多い約22%です。
助手席のチャイルドシートの付け方は?注意したい3つのポイント
チャイルドシートは後部座席に設置するのがベストですが、法律上チャイルドシートの設置位置に決まりはありません。
そのため、やむを得ない事情がある場合は助手席への設置が可能です。
ただし、助手席への設置にはリスクがあることを忘れず!
注意すべきポイントをしっかりと確認し、正しい知識を持ってチャイルドシートの設置を行いましょう。
注意したい3つのポイント
- チャイルドシートの対象サイズや仕様をきちんと確認する
- チャイルドシートは後ろ向きに設置しない
- 助手席のスペースは最大まで広げる
チャイルドシートの対象サイズや仕様をきちんと確認する
チャイルドシートを選ぶ際は、必ず子供の体格に合ったものを選び、そのチャイルドシートの仕様をきちんと確認するようにしましょう。
例えば、人気の高い「アップリカ ディアターンプラスISOFIX AB」だとこのような記載がされています。
ディアターンプラスISOFIX ABの使用期間
- 横向きベッド:2.5kgから9kg未満
- 後向きシート:首すわりから13kg未満
- 前向きシート:9kgから18kgまで
首がすわっていないのに後ろ向きに使用したり、9kgを満たしていないのに前向きで使用したりすると、事故時に思わぬ大けがを負ってしまう可能性も!
必ずどのくらいの体重から乗ることが出来るか、体重オーバーしていないか取扱説明書等で確認するようにしてください。
また、お子さんにベルトを装着する際は、緩みがないかチェックするのも大切です。
「子供が嫌がるから…」とベルトを緩めたりしては、チャイルドシートの意味がありません。
泣きわめかれても、そこは心を鬼にしてしっかりと装着させましょう。
助手席にチャイルドシートを設置する際は、横向きや後ろ向きでの設置は出来ません。詳しくはこの後に説明します。
チャイルドシートは後ろ向きに設置しない
ほとんどの車には、助手席の上などに下記のようなステッカーが貼られています。
このステッカーでは、エアバッグの作動によってチャイルドシートが飛ばされる危険性を警告しています。
ステッカーの絵でわかる通り、後ろ向きの設置はしないようにと注意喚起がされていますね。
自分の運転する車はどうか、一度確認してみてください。
チャイルドシートは後ろ向きや横向きで設置せず、必ず前向きに設置するようにしましょう!
助手席のスペースは最大まで広げる
助手席にチャイルドシートを設置する際は、出来る限り座席を後ろまで下げてエアバッグとの距離を広く取るようにしましょう。
そうすることで、エアバッグによる窒息を防ぐことが出来ます。
警察庁の公式ホームページにも、このような記載がありますよ。
助手席用のエアバッグを備えている自動車の場合には、なるべく後部座席でチャイルドシートを使用させましょう。やむを得ず助手席で使用させるときは、座席をできるだけ後ろまで下げ、必ず前向きに固定しましょう。
警察庁|チャイルドシートの正しい使用の方法
チャイルドシートはISOFIXに対応したものがおすすめ
これからチャイルドシートを買おうと考えている人は、ISOFIXに対応したチャイルドシートがおすすめ!
ISOFIXとは、シートベルトを使わずに車の固定金具と連結するだけで、簡単にチャイルドシートを固定することが出来る取り付け方法のことです。
シートベルト取付タイプの場合、締め付けが足りずにグラグラしてしまう場合がありますが、ISOFIXはガッチリ確実に固定することができてより安全に使うことができるので、近年ではISOFIXに対応したチャイルドシートを選ぶ人が増えています。
助手席ではISOFIXが使えない車種が多いですが、今後後部座席に移動させることも考えるとシートベルトとISOFIX両方使えるものを選ぶのがベストです。
車種によってはISOFIXに対応していない場合もあるので、必ず確認してから購入するようにしましょう♪
SmartAngel|ターンレジェ FIX-ST
商品の寸法 | 奥行57cm×幅44cm×高さ57cm |
推奨体重 | 2.5kg~18kg |
メーカー推奨年齢 | 新生児~4歳 |
商品の特徴 | ・取り付けは「ISOFIX」と「シートベルト」どちらにも対応 ・乗せ降ろしラクラクな360°回転タイプ ・肩ベルトは裏側の上下調節レバーで10段階の調節可能 ・成長に合わせてインナークッションで調節 |
購入者の口コミ
- シートベルト固定&ISOFIXどちらも対応でこのお値段はかなりお得かと思います。
- 想像以上に軽かったように感じましたので、女性でも持ち運びができると思います!
- シートはなめらかで赤ちゃんに優しい所と初めてでも操作が分かりやすくて良かったです。
私もこのチャイルドシートを使ってます♪多少回転させるのに引っかかる感じはありますが、値段も手頃だし作りはしっかりしているのでおすすめです!
Aprica(アップリカ)|クルリラAD
商品の寸法 | 奥行64.5cm×幅44cm×高さ77.5cm |
推奨体重 | 2.5kg~18kg |
メーカー推奨年齢 | 新生児~4歳 |
商品の特徴 | ・取り付けは「ISOFIX」と「シートベルト」どちらにも対応 ・衝撃を吸収し頭部への負担を軽減 ・肉厚まもーるクッション ・通気性がある「シルキーエアー」を採用 |
購入者の口コミ
- 0ヶ月より利用でき、調整しやすくフィット性も良いです。
- シェードカバーもついていて、座席の回転機能やシートベルトの着脱もしやすく、購入して正解でした。
- 取付、取外しは凄く簡単。ISOFIXでもベルトでも取付ができる点はとても使いがってが良い。
フィット性や衝撃をしっかりと吸収してくれる点が高評価!「よく眠ってくれる」といった声も多くあります♪
LETTAS (レッタス)|チャイルドシート
商品の寸法 | 奥行45cm×幅45cm×高さ66cm |
推奨体重 | 2.5kg~36kg |
メーカー推奨年齢 | 新生児~12歳 |
商品の特徴 | ・子供の上下車の利便性を図る360°回転機能 ・赤ちゃんの姿勢をサポートする「ランバーサポート」搭載 ・取り付けは「ISOFIX」と「シートベルト」どちらにも対応 ・衝撃力を最小限にする「側面保護システム」搭載 |
購入者の口コミ
- どんな車種にもつけれる、回転できる、低価格という点で購入。2年経って、特に目立った劣化や破損はなく、活躍してくれています。
- 一流ブランド製品はもちろん悪くはないけど、コストパフォーマンスを考えたらこの製品の方がおすすめ。
- 子どもも、心地良く座っていて長時間ドライブの間全く嫌がりませんでした。
有名ブランドではないものの、コスパの良さから購入する人が多いようです。「安いから少し心配だったけど、しっかりしてる」といった声が多く、サブのチャイルドシートとして使っている人もいるようですよ♪
【まとめ】正しい取り付け方法で赤ちゃんの安全を守りましょう♪
要点のまとめ
助手席へのチャイルドシート設置は
- 事故のときにエアバッグに挟まれてしまう可能性がある
- 子供の様子が気になって運転がおろそかになりがち
といった危険があるため、チャイルドシートは出来る限り後部座席に設置するようにしましょう。
ただし、「助手席にチャイルドシートを設置してはならない」といった法律はありません。
- 子供の体格に合ったチャイルドシートを選ぶ
- チャイルドシートは後ろ向きに設置しない
- 助手席のスペースは最大まで広げる
といった点に注意し、設置を行うようにしましょう。
助手席にチャイルドシートを設置しても違反にはなりませんが、後部座席に比べると危険性は高くなります。
リスクをきちんと知ったうえで、助手席に設置するかしないかを決めてくださいね。