赤ちゃんが寝ている部屋って暖房つけっぱなしにしてても良いの?
寒くなってくるとエアコンを使用し始める家庭も増えてきますが、赤ちゃんの寝る部屋のエアコンはどうしたら良いのか迷いますよね。
結論を言うと
暖房のつけっぱなしはNG!今すぐエアコンの使い方を見直してください。
エアコンの暖房機能は部屋を暖めるのにとても便利な家電ですが、
- 空気が乾燥しやすい
- 低い位置が暖まりにくい
といったデメリットがあり、暖房をつけっぱなしにすると逆に体調を崩してしまう可能性があります。
とは言っても、冷えた部屋で寝かせてもOKというわけではなく、暖房をつけっぱなしにする以外の方法で赤ちゃんを温めてあげる必要があります。
この記事では
- 赤ちゃんが寝る時は暖房つけっぱなしでも大丈夫?
- 赤ちゃんが寝る時の暖房や冷房の温度は何度?
- 冬はエアコンなしでもポカポカ!おすすめ暖房器具2選
についてまとめています。
赤ちゃんの寝室のエアコン事情に悩んでいるママパパは、ぜひ参考にしてみてください。
赤ちゃんが寝る時は暖房つけっぱなしでも大丈夫?
一晩中暖房のつけっぱなしは避けてください
「寒い部屋で寝かせたくない」というママやパパの気持ちはわかりますが、
赤ちゃんの寝る部屋は、暖房のつけっぱなしNGです!エアコンの使い方を見直しましょう。
部屋が寒いとどうしてもエアコンに頼りたくなってしまいますが、エアコンには主に2つのデメリットがあります。
- 空気が乾燥しやすい
- 低い位置が暖まりにくい
特に空気の乾燥は、赤ちゃんの健康面を考えてもあまり好ましくありません。
エアコンの長時間使用はデメリットが大きいので、出来る限り短時間の使用を心掛けましょう。
デメリット①空気が乾燥しやすい
エアコンの暖房機能の最大のデメリットが、空気が乾燥しやすいといった点です。
エアコンを使うことで、空気中の水分が取られ室内機のトレーに溜まり、最終的には外に排出されてしまいます。
使い続けることで湿度は下がり続け、空気が乾燥してしまうんです。
空気が乾燥すると、
- 鼻やのどを痛める
- 風邪を引きやすくなる
- 肌が荒れたりかゆみが生じる
- ドライアイを悪化させる
といった悪影響が出てくる可能性もあるため、長時間の使用は出来る限り避けるようにしましょう。
デメリット②低い位置が暖まりにくい
暖かい空気は上に、冷たい空気は下へと溜まる性質があります。
そのため、エアコンはなかなか室内が暖まらないといったこともしばしば。
ベビーベッドで寝ているならまだしも、布団で寝ている場合は特に暖かさを感じづらい傾向にあります。
電気代は常にかかっているのに、思ったほど暖まらないのは辛いですよね…。
扇風機やサーキュレーターで部屋の空気を循環させることで、暖かい空気も足元まで流れるようになります。ぜひ試してみてください。
寝る時はタイマーと加湿器を活用しましょう
一晩中暖房をつけっぱなしにするのは避けるべきですが、何もしないと室温は10℃前後まで下がってしまいます。
それだと赤ちゃんはもちろん、大人も良い睡眠がとれません。
寝る時は、エアコンのタイマー機能を上手に活用してみましょう。
タイマー機能の使い方
- 就寝30分前からエアコン暖房を使用し、寝室を温めておく。
- 就寝30分前から2時間運転した後にOFFになるよう、タイマーをセットする。
- 起床する1時間前にONになるよう、タイマーをセットする。
ただ、赤ちゃんは睡眠時間も不規則なので、上記のように上手くいかないことも多いですよね。
そういった場合は、このような方法を用いて部屋の密閉性を高めることで熱が逃げていくのを防ぐことが出来ます。
- カーテンでしっかりと断熱する
- 窓のサッシに断熱テープを貼る
- 床にカーペットを敷く
また、冬の寝室では無理のない範囲で加湿器を使うのもおすすめです。
湿度を上げれば、汗の蒸発が抑えられるので暖かく感じる事ができますよ。
冬に湿度を上げる事は、肌の乾燥や風邪の予防などにも効果があり、ダイキンの公式サイトでも寝室内の湿度を40~60%に保つことを推奨しています。
冬の寝室はエアコン暖房を使う/使わないに関わらず乾燥しがちです。寝室環境やライフスタイルに合わせた無理のない加湿方法を検討し、寝室内の湿度を40~60%に保つようにしましょう。
ダイキン|冬の睡眠時の困りごとと対処法
濡れたタオルをハンガーにかけて部屋に吊るしておくだけでも十分乾燥対策になりますよ♪
加湿器の必要性についてはこちらで詳しくまとめています♪
服や掛け布団で調節してあげるのがおすすめ
赤ちゃんを温めてあげられるのは、何もエアコンだけではありません。
部屋を暖めるのではなく、赤ちゃんの着衣や掛け布団などを工夫することで過ごしやすい環境を作ることが出来ます。
例えば
- スリーパーを活用する
- 羽毛布団を用意する
といった方法でも十分暖かくすることが出来ます。
特にスリーパーは「着る毛布」とも呼ばれ、赤ちゃんや小さいお子さんの寝冷え防止に役立つ寝具のようなもの。
ガーゼやタオル地など、さまざまな素材のものが売られているので、一度チェックしてみるのもおすすめです。
冬はスリーパーが大活躍!注意点や着せ方をまとめているので、ぜひ読んでみてください♪
赤ちゃんに羽毛布団は危険⁉
赤ちゃんに羽毛布団は危険だって聞いたんだけどホント?
それは間違い!実は羽毛布団は赤ちゃんにとって最適な寝具なんですよ♪
ネット上にはたくさんの情報があるので、中には「羽毛布団は危険だから使わない方が良い」といった情報を耳にした人もいるかもしれません。
けれど、羽毛布団は「吸湿性」や「放湿性」に優れているので、汗っかきな赤ちゃんにはピッタリ!
しかも羽毛はとても軽いので、体への負担も小さくて済みますよ。
羽毛布団を使う場合、基本的には他の掛け布団(毛布やタオルケットなど)は必要ありません。何枚も重ねて掛けてしまうと、布団が重くなったり暑くなりすぎてしまうので注意しましょう。
赤ちゃんが寝る時の暖房や冷房の温度は何度?
冬なら20℃~22℃に設定しましょう
環境省が呼びかける「ウォームビズ」の指針によると、
暖房を使った室内温度は20℃が目安とされています。
環境省では、平成17年度から冬期の地球温暖化対策のひとつとして、暖房時の室温を20℃(目安)で快適に過ごすライフスタイルを推奨する『WARM BIZ』(ウォームビズ)を呼びかけています。
環境省|ウォームビズ(WARMBIZ)とは
ただ、この目安20℃はあくまで「温暖化対策」といった観点で定められた温度なので、赤ちゃんが寝る時には「快適と感じるかどうか」で判断するようにしましょう。
一般的に、冬に人が快適だと感じる温度は18℃〜22℃と言われているので、22℃程度までであれば暖房の温度を上げても問題ありません。
夏なら26℃~28℃に設定しましょう
環境省が呼びかける「クールビズ」の指針によると、
冷房を使った室内温度は28℃が目安とされています。
クールビズでは、「適正な室温」の目安を28℃としています。
ここで言う28℃はエアコンのリモコンなどの設定温度ではなく、あくまで部屋の温度、室温の上限としての目安です。
環境省|クールビズ(COOL BIZ)の適正な室温とは
ただ、屋外の気温や湿度、建物の立地環境などによっては、28℃設定だと暑苦しいと感じる人も少なくありません。
特に赤ちゃんは汗っかきなので、室温が28℃だと体調を崩してしまうことも。
「室温を必ず28℃にしなければいけない」というわけではないので、26℃~28℃くらいで考えておいて大丈夫です。
まずは赤ちゃんの健康を第一に、エアコンの温度を柔軟に設定するようにしましょう。
冬はエアコンなしでもポカポカ!おすすめ暖房器具2選
エアコンの最大のデメリットは、「乾燥」です。
乾燥が原因で感染症や体調不良になることもあるため、赤ちゃんの為にも極力湿度を保った室内をキープするのがベスト。
そこで、エアコン以外のおすすめ暖房器具を2つ紹介します。
「部屋の乾燥が気になる!」という人は、ぜひ参考にしてみてください。
【エアコン以外のおすすめ暖房器具はコレ!】
- オイルヒーター
- セラミックヒーター
オイルヒーター
オイルヒーターは、「エアコンと比べ乾燥しにくい」という他にも
- 燃料の給油の必要がない
- 安全性が高い
- 空気が汚れない
- 運転音が静か
といったメリットがあり、赤ちゃんの部屋でも安心して使うことのできる暖房器具です。
価格もエアコンより安く工事の必要がないため、近年オイルヒーターを選ぶ人は増えています。
ただ、上記のようなメリットがある一方で、電気代が高いというデメリットも。
設定温度を低めにしたり、省エネモードを使うなどして、電気代はしっかり節約していきたいですね♪
オイルヒーターのおすすめはコレ!
アイリスオーヤマ│オイルヒーター(POH-1210KS-W)
商品の寸法 | 幅25cm×奥行47.5cm×高さ65cm |
適用床面積 | 和室:5畳、洋室:8畳 |
ヒーター | 500W/700W/1200Wに切り替え可能 |
重さ | 約10.5kg |
1時間あたりの電気代 | 約32円(1200Wで使用した場合) |
デロンギ│オイルヒーター(KHD410812-GC)
商品の寸法 | 幅24.5cm×奥行41.5cm×高さ63cm |
適用床面積 | 8畳~10畳 |
ヒーター | 1200W |
重さ | 12.46kg |
1時間あたりの電気代 | 約11円(設定温度20℃で使用した場合) |
セラミックヒーター
セラミックヒーターは、内部でセラミックを発熱させて、その熱を外に送り出す暖房器具です。
セラミックヒーターには
- 燃料の給油の必要がない
- 電源を入れたらすぐに暖かくなる
- 安全性が高い
- 持ち運びが出来る
といったメリットがあり、赤ちゃんの部屋でも安心して使うことのできる暖房器具です。
オイルヒーターと同様、比較的価格が安く工事の必要がないのも嬉しいポイント。
ただ、上記のようなメリットがある一方で、
- 電気代が高い
- 加湿機能のないものだと乾燥しやすい
といったデメリットもあります。
セラミックヒーターを買う際は、なるべく加湿機能の付いたものを選ぶようにしましょう♪
セラミックヒーターのおすすめはコレ!
シャープ│セラミックファンヒーター(HX-PK12-W)
商品の寸法 | 幅17.5cm×奥行42cm×高さ42cm |
適用床面積(暖房) | 和室:6畳、洋室:8畳 |
適用床面積(加湿) | 和室:11畳、洋室:18畳 |
重さ | 5.5kg |
1時間あたりの電気代 | 約27円 |
パナソニック│セラミックファンヒーター(DS-FKX1205-W)
商品の寸法 | 幅18.7cm×奥行41cm×高さ41cm |
特徴 | 人感センサー, 加湿, タイマー |
重さ | 4.8kg |
1時間あたりの電気代 | 約33.8円(強の場合) |
【まとめ】大人も赤ちゃんも快適に寝られる環境づくりを心掛けましょう
要点のまとめ
赤ちゃんの寝る部屋は、暖房のつけっぱなしNG!
一晩中暖房をつけることで室内が乾燥し、
- 鼻やのどを痛める
- 風邪を引きやすくなる
- 肌が荒れたりかゆみが生じる
- ドライアイを悪化させる
といった悪影響を及ぼす可能性があります。
暖房を使う際は、タイマー機能や加湿器を活用するなど乾燥対策をしっかり行いましょう。
赤ちゃんは自分で動けないので、暑いと感じても寝返りをうったり布団をはいだりすることがなかなか上手に出来ません。
エアコンのタイマー機能を上手く活用し、ママやパパが赤ちゃんの睡眠の手助けをしてあげられると良いですね♪