チャイルドシートっていつ頃から前向きにしていいの?
低月齢の時期はチャイルドシートを後ろ向きで使った方が良いことはわかっていても、それがなかなか難しいときってありますよね。
例えば、のけぞるほど大泣きされてしまったり、乗ることを拒否られてしまったり…「前向きならご機嫌で乗ってくれるんだけど、うちの子はまだ5ヶ月だし…」といった悩みを抱えるママやパパもいるかもしれません。
チャイルドシートの前向きへの切り替えは、ほとんどのメーカーで
- 体重9kg以上
- 身長の目安は75cm~
- 年齢の目安は1歳以降
と決まっているので、残念ながらチャイルドシートの前向きは生後5ヶ月どころか生後8ヶ月でも早すぎます。
グズって大泣きする我が子を前にしてしまうと「少しだけなら…」と前向きにしてしまいたい気持ちわかります。
ただ、後ろ向きが推奨されるにはきちんとした理由があるので、しっかり確認してからどうするべきかは考えるようにしましょう。
この記事では
- チャイルドシートの前向きは5ヶ月では早すぎ?8ヶ月は?
- 意外と知らない⁉チャイルドシートの疑問を解決
- チャイルドシートで赤ちゃんが泣く理由やおすすめの対策グッズ
についてまとめています。
前向きの切り替えタイミングなど、この機会にチャイルドシートの使い方をしっかりとチェックしましょう♪
チャイルドシートの前向きは5ヶ月では早すぎ?8ヶ月は?
チャイルドシートの前向きは体重9kg以上になってから
チャイルドシートを前向きにするタイミングはメーカーによって多少異なりますが、
ほとんどの場合「体重が9kg以上になってから」としているものが多いようです。
人気の高い「コンビ」や「アップリカ」など、計5社のチャイルドシートを調べてみました。
商品名 | メーカー | 前向きの使用 |
ウィゴー サイドプロテクションEG LG | コンビ | 体重9kg以上(身長の目安:75cm~) |
ベビーシートチルト チャイルドシート | Joie | 体重9kg以上 |
ディアターン プラス ISOFIX AB | アップリカ | 体重9kg以上(1歳頃~) |
360° 回転式チャイルドシート | Reecle | 体重9kg以上(1歳頃~) |
ターンレジェFIX-ST | Smart Angel | 体重9kg以上(身長の目安:75cm~、1歳頃) |
上記の表を見てわかるように、全てのチャイルドシートが
- 体重9kg以上
- 身長の目安は75cm~
- 年齢の目安は1歳以降
といった決まりがあるようです。
そのため、生後5ヶ月で前向きにするのは避けた方が良いと言えそうです。
体重9kg以上の子でも生後8ヶ月で前向きにするのは早いかも
うちの子は8ヶ月だけど体重9kg以上あるし、これなら前向きにしても大丈夫だよね?
残念ながら、体重9kg以上であっても前向きはあまりおすすめできないんです…。
生後8ヶ月頃になると、9kgを超えてくる赤ちゃんも珍しくありません。
ただ、9kg以上=前向きOKというわけにもいかないんです。
チャイルドシートには、安全性の向上を図るため「安全基準(R129)」といったものがあります。
この「安全基準(R129)」では、生後15ヶ月まで後ろ向き装着を義務付けるとされています。
ただ、あくまで「長い期間での後ろ向き装着が推奨されている」だけであって、「義務付ける」と言っても法律で決められているわけではありません。
後ろ向きが推奨される理由
ところで、なぜチャイルドシートの後ろ向きが推奨されるのか、気になる人もいるのではないでしょうか。
その理由は、赤ちゃんが未熟な体で頭を支えているため、衝突の衝撃に首が耐えられないからです。
例えば、チャイルドシートが前向きの状態で正面衝突の事故が起きた場合、肩はベルトで固定されているため頭だけが前方に向かいます。
そのときに、首には物凄い負担がかかります!
赤ちゃんの未熟な体では、前向きの状態で大きな衝撃に耐えることができません。
そのため、なるべく長く後ろ向きで装着する方が良いとされています。
意外と知らない⁉チャイルドシートの疑問を解決
早い時期から前向きにしても法律違反にはならない
ここまで
- 「チャイルドシートの前向きは体重9kg以上になってからが良い」
- 「生後15ヶ月まで後向き装着を義務付けるとされている」
といった話をしてきましたが、実は早い時期からチャイルドシートを前向きにしても法律違反にはなりません。
なので、チャイルドシートを前向きにしていても警察に止められることもありませんし、警察庁の公式サイトにも「〇ヶ月まではチャイルドシートは前向きにしましょう」といった記載は特にありません。
とはいえ、早い時期から前向きにするのは避けた方が良い事実は変わらないので、「へぇ、法律違反にならないんだ~」くらいの気持ちで留めておいてくださいね。
チャイルドシートは何歳まで必要?
道路交通法では、6歳未満の乳幼児を乗車させる際はチャイルドシートの使用が義務付けられています。
自動車の運転者は、幼児用補助装置(幼児を乗車させる際座席ベルトに代わる機能を果たさせるため座席に固定して用いる補助装置であつて、道路運送車両法第三章及びこれに基づく命令の規定に適合し、かつ、幼児の発育の程度に応じた形状を有するものをいう。以下この項において同じ。)を使用しない幼児を乗車させて自動車を運転してはならない。
警察庁|道路交通法第71条の3第3項
ただし、車のシートベルトは身長140cm以上の人を対象に作られています。
そのため、140cmに満たない子供(11歳頃まで)には、安全のためジュニアシートを使うようにしましょう。
チャイルドシートは助手席に設置しても大丈夫?
「チャイルドシートは後部座席に設置しましょう」とは聞くけど、何で後部座席じゃないといけないの?と疑問を持つ人もいるかもしれません。
助手席の方が子供の様子も見られるし、何だか良さそうに感じますよね。
ですが、助手席へのチャイルドシートの設置は、後部座席と比べ危険性がとても高くなります!
どのような危険があるか知っておかないと、もしもの事故で大変なことになってしまう可能性も…。
助手席にチャイルドシートを設置する危険性や注意点をまとめた記事もあるので、ぜひ目を通してみてください。
チャイルドシートで赤ちゃんが泣く理由やおすすめの対策グッズ
赤ちゃんがチャイルドシートを嫌がる6つの理由
赤ちゃんがチャイルドシートを嫌がる理由は、主にこのようなものがあります。
- ママやパパが見えない不安から
- 動きが制限されてしまうため不安もしくは退屈
- 座る体勢が窮屈
- チャイルドシートが体にフィットしていない
- 暑いもしくは寒い
- 車内のニオイが嫌い
この中でも特に多いのが、「パパやママが見えない不安」や「動きが制限されることへの不快感」からです。
動きが制限されることに関しては対策が難しいですが、パパやママが見えない不安はベビーミラーを付けるなどすれば多少は改善される可能性があります。
他にも、
- 退屈にならないようにおもちゃを設置する
- ベルトの長さを赤ちゃんの体に合わせる
- 体にフィットしたチャイルドシートを選ぶ
- 保冷保温シートを使う
- 車内では香りのキツイ芳香剤を使わない
といった対策をすることで、赤ちゃんが嫌がらずに乗ってくれる場合もあります。
心当たりがある場合は試してみてくださいね。
チャイルドシート嫌いな赤ちゃんにおすすめの対策グッズ4選
CHB|ベビーミラー
ベビーミラーを付けることで、赤ちゃんはママやパパの姿を確認することが出来るし、ママやパパも赤ちゃんの様子を確認することが出来ます。
特に大判ミラーがおすすめ!
顔だけでなく体もしっかりと映るので、赤ちゃんの異変にもいち早く気付くことが出来ますよ。
Oball(オーボール)|フレックス&ゴー・アクティビティアーチ
ベビーカーやチャイルドシートなどに取り付ける事が出来るオーボール素材のアーチ。
おでかけの時でも、赤ちゃんが楽しく遊ぶことが出来ます。
おもちゃは簡単に取り外すことが出来るので、お気に入りのおもちゃを取り付けても良いですね。
アンパンマン おでかけメロディハンドル
アンパンマンのメロディハンドルは、ベビーカーやチャイルドシートにつけられるのでとても便利です。
音が鳴るほかにも、ウィンカーやシフトレバー、スタートキーなど遊びが盛りだくさん!
「機嫌良く遊んでくれる」と口コミでも高評価なアイテムです♪
ケラッタ|保冷保温シート
保冷保温シートがあると、夏の暑さにも冬の寒さにも対応することが出来るのでおすすめです。
チャイルドシートはもちろん、ベビーカーや抱っこ紐、お昼寝でも使える4WAY仕様!
保冷材はカチカチになりすぎないシャーベット状のソフトタイプ。湯煎で保温シートにしてもOKです。
【まとめ】チャイルドシートの前向きは早くても1歳を過ぎてから
要点のまとめ
チャイルドシートの前向きへの切り替えは、ほとんどのメーカーで
- 体重9kg以上
- 身長の目安は75cm~
- 年齢の目安は1歳以降
と決まっているので、残念ながらチャイルドシートの前向きは生後5ヶ月どころか生後8ヶ月でも早すぎます。
赤ちゃんは未熟な体で頭を支えているため、チャイルドシートを前向きにしてしまうと衝突の衝撃に首が耐えられません。
生後15ヶ月になるまでは、出来る限りチャイルドシートは後ろ向きで装着するようにしましょう。
チャイルドシートを嫌がる赤ちゃんはとても多いので、同じように悩んでいるママやパパはたくさんいます。
その中には、もしかしたら早い段階で前向きにしてしまった人もいるかもしれません。
けれど、低月齢でチャイルドシートを前向きにするのはリスクが伴うので、赤ちゃんを守るためにもチャイルドシートは1歳を過ぎるまでは後ろ向きで使うようにしましょう。