スイマーバがかわいそうって言われるのは何で?
- 「赤ちゃんにスイマーバを使うのはかわいそう」
- 「スイマーバは危ないから使わない方がいい」
といった噂を聞いたことがある人も多くいるのではないでしょうか。
赤ちゃんの全身運動に良いと話題のスイマーバですが、実際本当に危ないのか、使うのはかわいそうなのか気になりますよね。
結論を言うと
特徴や使い方をしっかり把握しておかないと、スイマーバは非常に危ないベビーグッズではあります。
かわいそうかどうかは人それぞれ感じ方が違うので何とも言えませんが、実際にスイマーバによる事故も起きているので正しい使い方をきちんと確認しておく必要があります。
赤ちゃんの大切な命を守るためにも、この機会にスイマーバの危険性や注意すべきポイントをしっかりと確認しておきましょう!
この記事では
- スイマーバを使うのはかわいそう?危険性は?
- とっても怖い!実際に起きたスイマーバによる事故
- スイマーバを使う際に注意したい3つのポイント
についてまとめています。
スイマーバを使ってみようか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
スイマーバを使うのはかわいそう?危険性は?
正しい使い方を知っておかないとかわいそうなことになる可能性はある
ツイッターやインスタグラムなどで、スイマーバを楽しんでいる赤ちゃんの動画を見かけることって多いですよね。
その様子を見て「うちの子にもスイマーバをやらせてみたい!」と考えている人もいるのではないでしょうか。
ただ、買う前にこれだけは知っておいてください!
正しい使い方を知っておかないと、赤ちゃんがかわいそうな事態に陥る可能性があります!
スイマーバを付けてプカプカと浮かぶ赤ちゃんは確かに可愛いですが、スイマーバは毎年のように溺れる事故が発生しているのを知っていましたか?
スイマーバを販売する「スイマーバジャパン」からも「入浴時の溺水トラブルの実態について」といった注意喚起が発信されています。
小児科学会が2021年に報告した「未就学児の家庭内入浴時の溺水トラブルに関するアンケート調査結果」によれば、入浴時に溺水トラブルを経験した割合は21.2%1169人(5503人中)、5人に1人と依然として高い結果でした。
また19.4%(1069人/5503人中)の子供が入浴時に首浮き輪の使用経験があり、多くの方にご使用いただいている実態も同時に明らかになりました。
溺水トラブル発生時1156人/5503人の状況は下記のとおりでした。(未回答13例を除く)
- 足入れ付き浮き輪 4.1% 6人/146人
- 首浮き輪使用あり 0.8% 9人/1069人
目を離している間に事故は発生しています。洗髪や体を洗う際に赤ちゃんを一人で浴槽に待たせるなどはおやめいただき、手の届く範囲でお使いください。
引用元:スイマーバジャパン|スイマーバ公式Twitterにおける不適切な内容・表現のお詫びと入浴時の溺水トラブルの実態について
スイマーバは救命用具ではないので、使い方を間違えると溺水の危険があります。
使用前には必ず取扱説明書を確認し、使用中は常に赤ちゃんから目を離さないように心がける必要があります。
注意すべきポイントについては、後ほど詳しく解説するので購入を考えている人はぜひチェックしてください。
ワンオペで使うのは絶対にNG!
お風呂で赤ちゃんを待たせることを目的としてスイマーバを購入するのは絶対にやめてください!
「赤ちゃんを待たせるのに便利ですよ」とおすすめする人もいますが、頭や体を洗っている数秒で溺れる事故も発生しているため非常に危険です。
ワンオペお風呂の待たせ方は別の方法を考えましょう。
赤ちゃんのお風呂の待たせ方についてまとめた記事もあるので、気になる人はチェックしてみてください♪
そもそもスイマーバを付けることで首に影響はない?
スイマーバは、首が完全に座りきっていない赤ちゃんの首に取り付けて水に浮かばせ遊ばせる浮き輪です。
水の浮力があるとはいえ、本当に首に影響はないのかと心配するママも多いのではないでしょうか。
そこで、スイマーバジャパン公式サイト内の「スイマーバへのよくある質問」を調べてみると、下記のような記載がありました。
Q 首はしまらないの?
A 首周りにはゆとりがある状態で使用します。但し、赤ちゃんによっては首周りの脂肪が多いことからゆとりがない場合、まだ赤ちゃんが小さくてあごや頭が抜け落ちてしまう場合はご使用を控えてください。
Q 「頚椎で支えているように見えてお勧めできない」などの意見が上がっていますが、大丈夫ですか?
A スイマーバは、標準的な赤ちゃん、健康な赤ちゃん、プレスイミングに積極的な保護者様がご使用に際して細心の注意を払い、安全にお使いいただき愛用者が増えております。
引用元:スイマーバジャパン|スイマーバへのよくある質問
あまりしっくりくるような回答ではないところが少し気になりますが、文面を見る限りではどうやら心配はなさそうです。
ただし、「スイマーバへのよくある質問」の記載にある通り
- 赤ちゃんの首周りの脂肪が多め
- 赤ちゃんが標準より小さめ
- 使うことに不安が残る
といった場合は、使用を控えるようにした方が良さそうです。
とっても怖い!実際に起きたスイマーバによる事故
先輩ママAさん「ほんの一瞬で転覆し溺れました」
先輩ママAさん
9ヶ月の娘のために購入しました。
ほんの3秒ほど目を離したら娘がひっくり返っていて、水面からばたつかせた足だけが出ている状態でした。
慌てて抱き上げましたが娘は大量の水を飲んでしまいとてもとても苦しそうでした。私も一瞬で何が起きたのか分からず驚いたのと娘に申し訳なくて思わず泣いてしまいました。
もし気付くのが少しでも遅れていたら娘は溺死していたと思います。
数秒でも目を離したら大切な我が子が転覆して大量の湯水を飲んで溺れてしまう商品であることを理解して購入された方がいいと思います。
たった数秒目を離したら我が子が溺れていたなんて、考えただけでも恐ろしいですよね。
スイマーバの事故の中でも圧倒的に多いのが、転覆して溺れてしまったという事故なのだとか。
スイマーバを使うときは常に目を離さずに使った方が良さそうです。
先輩ママJさん「上から下から水が入り溺れかけました」
先輩ママJさん
なんとなく動かした自分の腕のせいで水しぶきが顔にかかり、そこから暴れてしまい、上から下から水が入ってきて、リアルに溺れかけました。
しぶきが上からかかると、浮き輪と首の間に隙間がないので水がたまってしまうんですよね。
なので、浮き輪をつけながらにして溺れてしまうわけです。
首の間に余裕を持たせると当然危ないし、下から水が入るのでやはり溺れてしまう。というわけで、私は一度使ったきり恐ろしくて封印しました。
動きの激しいお子さんだとバシャバシャと水しぶきがたってしまい、その水が浮き輪と首の間に溜まってしまうようです。
上にも下にも逃げ道がない状態になってしまうので、取扱説明書通りにきちんと付けていたとしても注意する必要があります。
首周りに余裕を持たせるわけにもいかないし、これは目を離さない以外の対策はなさそうですね。
消費者庁からの注意喚起には死亡事故の話も…
「スイマーバを使っていた子供が目を離した隙に溺れていた」といった事故は多く発生しています。
溺れる原因としては、
- あごが完全にスイマーバに乗っていない
- 首周りが苦しそうだからと空気を抜き気味にする
といったことによるものがほとんどで、消費者庁の国民生活センターでも注意喚起がされています。
実際に死亡事故も起きています!
令和2年3月に、首掛け式乳幼児用浮き輪を入浴中に浴槽で使用していたところ、保護者が目を離した隙に、浮き輪をしたままの乳児(0歳)が意識を失っていた。その後、救急搬送され、病院で死亡が確認された事故が発生しました。
過去にも、首掛け式乳幼児用浮き輪を浴槽で使用した際、親が目を離した隙に子どもが溺れる事故が発生しています。
引用元:消費者庁 国民生活センター|Vol.497 首掛け式乳幼児用浮き輪は気をつけて使用しましょう!
「うちは大丈夫」と油断してはいけません。
一瞬の油断が運命を左右してしまう、使用時はそれくらいの気持ちを持って使うようにしましょう。
スイマーバを使う際に注意したい3つのポイント
①使用中は子供から目を離さない
スイマーバによる事故のほとんどは、目を離したほんの一瞬で起きています。
- 自分の髪や体を洗っていた
- 兄弟姉妹の世話をしていた
- 服を用意しに行くためその場を少し離れた
という瞬間は特に危険!
スイマーバは目を離さないで使用する商品です。
使用する場合は、一瞬たりとも目を離さないようにしましょう。
スイマーバをお風呂で使う場合は、長くても15分程度に留めるようにしてください。それ以上長くなるとのぼせてしまう可能性があります。
②空気が少ない状態で使わない
スイマーバに入れる空気が少ないと、浮力が不足し沈んでしまう可能性があります。
- サイズが小さそうだから
- 首が苦しそうだから
といった理由で空気を通常より少なめにしたい気持ちもわかりますが、これはお子さんが溺れる原因となってしまうので絶対にNG!
また、スイマーバを膨らませた際に空気の漏れはないかしっかり確認するのも重要です。
Amazonの商品レビューを確認すると「穴が開いていた」といった初期不良や「数回使っただけで穴が開いた」といったレビューも見られます。使う前には毎回確認した方が安心ですよ!
③対象年齢は必ず守る
スイマーバの対象年齢は、18ヶ月かつ体重11kgまでと定められています。
それ以上になると、スイマーバが沈み過ぎてしまったり穴が開いてしまうなどして壊れてしまう危険があります。
対象年齢は必ず守るようにしてください。
他にも、
- スイマーバの「あごのせエリア」にあごが乗らない
- スイマーバと首とのすき間に大人の指2本分が入るゆとりがない
といった場合は、使用を控えるようにしましょう。
【まとめ】スイマーバを使うときは細心の注意を!
要点のまとめ
スイマーバは、特徴や使い方をしっかり把握しておかないと非常に危ないベビーグッズです。
実際にスイマーバによる事故も起きているので、使用前には必ず取扱説明書に目を通し正しい使い方を確認しておきましょう。
また、
- 使用中は子供から目を離さない
- 空気が少ない状態で使わない
- 対象年齢は必ず守る
といった点に注意し、15分以内を目安に使うようにしましょう。
商品の特徴柄、どうしても事故の話が多いスイマーバ。
ただ、赤ちゃんのプレスイミングの第一歩としては十分に効果が期待できる商品でもあります。
注意点をしっかりと頭に入れて、お子さんとのスイマーバ体験を楽しんでみてくださいね。