ココアって何歳から飲ませても大丈夫なの?甘くなければ問題ない?
子どものみならず大人でも好んで飲む人が多いココアですが、何歳頃から飲ませても良いのか気になりますよね。
特徴的な甘い香りに誘われ、欲しそうにこちらを見る子どもを前にしてしまうと、「ちょっとだけなら…」と飲ませてしまいたくなるママ・パパもいるのではないでしょうか。
ココアは何歳頃から飲ませても良いのか調べてみると、
生後9ヶ月から飲ませて良いということがわかりました。
ただ、生後9ヶ月というのはあくまで「純ココア」を飲んでも良い時期であって、「ミルクココア」を飲んでも良い時期はもう少し先になります。
その辺りも含め、この記事では
- ココアは何歳から飲める?
- ココアを飲むときに注意したい4つのポイント
- 子供におすすめ!ココアを使ったレシピ3選
について詳しくまとめています。
ココアを飲ませる際の参考にしてみてください。
ココアは何歳から飲める?
純ココア(ココアパウダー)であれば生後9ヶ月から大丈夫
夏は冷たい牛乳、冬は温かい牛乳と、一年中楽しむことのできるココアですが、
子どもに与えても良い時期は大体生後9ヶ月頃。
森永製菓さんのホームページでも、9ヶ月をすぎて「フォローアップミルク」を飲むようになったら、ミルクにココアを混ぜて与えてもかまわないと明記されています。
Q.ココアは何歳くらいから飲ませてもよいですか。
A.9ヶ月をすぎて「フォローアップミルク」を飲むようになったら、風味をつけるために、純ココアをミルクに混ぜてもかまいません。
引用元:森永製菓ホームページ|お問い合わせ窓口
初めてココアを与える際は、大体耳かき1杯程度の量が目安です。
ただし、9ヶ月で与えても良いのはあくまで「純ココア」であって、甘味のあるミルクココアを与えても良い時期はもう少し先になりますので注意してください。
調整ココア(ミルクココア)は1歳を過ぎてから
「純ココア」は生後9ヶ月が目安とお伝えしましたが、どちらかというと「調整ココアは何歳から飲んでも良いのか」が気になっている人の方が多いのではないでしょうか。
調整ココアは甘味が強く、フォローアップミルクに混ぜるには不向きです。
そのため、
- 1歳を過ぎている
- 離乳食が完了期まで進んでいる
といった条件をクリアしているお子さんであれば、調整ココアを牛乳や豆乳に溶かして飲んでも問題ありません。
初めて調整ココアを与える際は、大人が使う量の1/3~半量程度が理想です。
また、なるべく食事前に与えるのは避け、おやつの時間などに少量を飲ませてあげるようにしましょう。
純ココアと調整ココアの違い
ココアには、「純ココア」と呼ばれるものと「調整ココア」と呼ばれるものがありますが、一体何が違うのか気になりますよね。
「調整ココアの方が甘いってだけじゃないの?」となんとなくそんなイメージを持ってしまいますが、調べてみると実は純ココアと調整ココアの違いは甘味だけではないことがわかりました。
下記は、森永製菓さんの「純ココア」と「ミルクココア」の成分を比較したものです。
純ココア(ココアパウダー) | 調整ココア(ミルクココア) | |
原材料 | カカオ豆100% | 砂糖(外国製造)、ココアパウダー(ココアバター22〜24%)、 ぶどう糖、脱脂粉乳、乳糖、クリーミングパウダー、麦芽糖、 全粉乳、カカオマス、食塩/香料、pH調整剤、乳化剤 |
栄養成分 | 1杯(5g)あたり エネルギー:18kcal たんぱく質:1.1g 脂質:1.2g 炭水化物:2.1g(糖質:0.7g/食物繊維:1.4g) ポリフェノール:180mg | 1杯(20g)あたり エネルギー:77kcal たんぱく質:1.9g 脂質:1.6g 炭水化物:15.1g(糖質:13.8g/食物繊維:1.3g) ポリフェノール:200mg |
アレルギー情報 | なし | 乳 |
違いをまとめると
- 添加物の有無
- 1杯あたりのカロリー
- アレルギー情報の有無
といったものがあげられます。
添加物の有無
純ココアは、ココア100%で添加物を含みません。
そのため、「子どもにはなるべく添加物の入っていないものを摂らせたい」といったママ・パパでも、安心してお子さんに与えることができます。
1杯あたりのカロリー
原材料の表記は、使用量の多い順番で並んでいます。
調整ココアの場合、砂糖がココアパウダーよりも多く使われているため、その分カロリーも高くなります。
そのため、1杯あたりのカロリーにこれだけ大きな差が出来てしまうんですね。
アレルギー情報の有無
調整ココアには乳成分が含まれているため、食物アレルギー表示に「乳」があります。
そのため、牛乳にアレルギーのある人は調整ココアを摂ることはできません。
「牛乳アレルギーだけど、ココアは水に溶かして飲むから大丈夫」と思って飲んでしまうと、アレルギー反応が出てしまう可能性がありますので注意しましょう。
ココアを飲むときに注意したい4つのポイント
ココアには微量のカフェインが含まれている
ココアには、微量ではありますがカフェインが含まれています。
「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」によると、100gあたりのカフェイン含有量は
- 純ココア:200mg
- ミルクココア:数値として表せないくらい少量
と明記されています。
下記は、一日あたりのカフェイン摂取量の目安です。
健康な成人 | 400mg |
妊婦中または授乳中の女性 | 300mg |
4歳~6歳 | 45mg |
7歳~9歳 | 62.5mg |
10歳~12歳 | 85mg |
純ココア1杯(5g程度)が大体10mg程度となる計算なので、そこまで気にする必要はなさそうですね。
ただ、やはり飲み過ぎると体に影響が出てしまうので注意しましょう。
カフェインの数値だけを見れば、4歳~6歳のお子さんは4杯(純ココアの場合)までという計算になります。
カフェインには、利尿作用と睡眠の質を下げる作用があります。寝る前に飲んでしまうとトイレが近くなったり、眠れなくなってしまう人もいますので、夜に飲むのはできるだけ避けるようにしましょう。
調整ココアは糖分の摂り過ぎに気を付けて
調整ココアには、砂糖が多く含まれているため、糖分の摂り過ぎが心配です。
調整ココア1杯(約120ml)あたりの糖質(炭水化物)は、約15g。
120mlで、他の飲み物と比べると
- オレンジジュース…約12.5g
- 野菜ジュース…約9g
- ポカリスエット…約7.5g
- コカ・コーラ…約14g
驚くことに、果汁ジュースや炭酸飲料よりも糖分が多いことがわかりました。
糖分の摂り過ぎは、肥満や虫歯のリスクが高まりますので、飲ませる時は少量を意識するようにしましょう。
糖分が気になるけど、出来れば子どもには甘いココアを飲ませてあげたい!ダメかなぁ?
そんなときは、純ココアに
- ラカント
- エリスリトール
- オリゴ糖
といったものを混ぜて飲むことで、程よい甘みを感じることができます。
飲み過ぎるとお腹が緩くなる
ココアの原料であるカカオ豆には、食物繊維が豊富に含まれています。
その量は、野菜の中でも食物繊維が豊富であるごぼうの約3倍!
食物繊維には整腸作用があり、便通が良くなる効果が期待できます。
そのため、普段から便通の良い人だと飲み過ぎることでお腹が緩くなってしまうことも。
ココアを飲む際は、適量を意識するようにしましょう。
保存状態が悪いと虫が湧いてしまうことも
「ココアに虫が湧く」と聞いてしまうと、途端に怖くなってしまいますよね。
気付かずに飲んでしまったら大変!
ココアに湧く虫は、ココアの他にも小麦粉やお菓子・胡椒などさまざまな食品を害します。非常に小さいのでわかりづらいですが、ココアの粉がもぞもぞと動いたりすることで発見できます。
ココアが虫によって食害に合わないよう、正しい保存方法を知ることが大切です。
ココアの保存方法
- 隙間が出来ないようにしっかりと密封する
- 冷蔵庫で保管する
- 湿気のない場所で保管する
袋のチャックに粉が付着し密封しにくい場合は、タッパーなどに詰め替えて冷蔵庫で保存するのがおすすめです。
また、虫が湧いてしまったココアは、もったいないですが使わず捨ててしまいましょう。
子供におすすめ!ココアを使ったレシピ3選
【1歳を過ぎた赤ちゃんの手掴み食べに】ココアきなこ蒸しパン
材料(6号カップ約3個分)
- ホットケーキミックス 20g
- きなこ 大さじ1/2
- ココア 大さじ1/2
- 牛乳 大さじ1
材料を混ぜて蒸すだけの簡単おやつです。
卵アレルギーのお子さんでも美味しく食べられるのも嬉しいポイント!
1歳を過ぎた赤ちゃんの手づかみ食べの練習にもピッタリですよ。
詳細レシピはこちら
離乳食にも!卵無しココアきなこ蒸しパン by ちびひめたん【9ヶ月頃の離乳食に】ココアバナナプリン
材料
- 卵 1個
- 砂糖 5g
- 粉ミルク(お湯で溶かしたもの) 80ml
- 純ココア 小さじ1
- バナナ 1/4本
バナナの程よい甘みで、赤ちゃんもパクパク食べられるおやつです。
少ない材料と電子レンジで、誰でも簡単に作ることが出来るのが嬉しいポイント!
私も作ったことがありますが、ささっと出来るし大人でも美味しかったですよ。
詳細レシピはこちら
【離乳食】ココアバナナプリン【9ヶ月~】 by *あいさ*【2歳頃からのおやつに】ココアバタークッキー
材料(約30枚)
- バター 100g
- 砂糖 60g
- 卵黄 1個
- 薄力粉 145g
- 純ココア 20g
少ない材料で、サクサクのクッキーが簡単に作れます。
ただ子どもに食べさせるには砂糖が多いので、少し減らして作るのがおすすめです。
お子さんと一緒に作ってみてはいかがでしょうか。
詳細レシピはこちら
☆簡単*ココアバタークッキー☆ by ☆栄養士のれしぴ☆【まとめ】夏はアイス、冬はホットでココアを楽しんでみましょう
要点のまとめ
- 純ココアを与えても良い時期は、大体生後9ヶ月頃から。
- 調整ココアは1歳を過ぎてから、少量を与えるようにしましょう。
ココアにはカフェインが含まれますが、ポリフェノールも多く含まれた体にも良い飲み物です。
ポリフェノールは、冷え防止や美肌効果も期待できる優れた成分!
お子さんには適量を与えることを心掛けながら、親子でココアを楽しんでみましょう。