離乳食を食べれないと保育園には預けられないの?
保育園の入園が迫っているのになかなか離乳食が進まないと、どうしたら良いのか困ってしまいますよね。
- 「うちの子は離乳食をほとんど食べてくれない…」
- 「きちんと離乳出来てないから保育園は諦めた方がいいのかな…」
などなど、入園までに間に合わなかったら預かってもらえないかもと、不安や焦りを抱えているママパパもいるのではないでしょうか。
結論から言うと、離乳食が間に合わないからといって保育園から登園を拒否されることはありません。
ただし、保育園によっては午前中で帰らされてしまう場合もあります。
午前中で帰らされるのは困るなぁ…けど保育園に通いながら離乳食を進めるのって難しそう。どうしたら良いの?
心配しなくても大丈夫!基本的には保育園と相談しながら進めればOKだし、後ほど先輩ママパパが実践している進め方のコツも紹介します。
この記事では
- 保育園は離乳食が間に合わないと預けられない?
- 保育園に通いながら離乳食を上手く進めるコツ
- 離乳食は保育園任せにしても大丈夫?
についてまとめています。
離乳食の進み具合に頭を抱えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
保育園は離乳食が間に合わないと預けられない?
登園拒否や退園を求められることはない
離乳食が間に合わなかったら保育園に預かってもらえないかも…と、不安や焦りを感じていませんか?
保育園から食材チェック表などを渡されて「〇日までにこれを全部食べさせてください」なんて言われてしまうと、つい間に合わなかったときのことを考えてしまいますよね。
特に完全母乳で育った赤ちゃんだと離乳食がなかなか進まないことも多く、困り果てているママパパも少なくないかもしれません。
けれど、安心してください。
離乳食が間に合っていないからと言って、登園を断られたり退園を求められることはありません。
確かに、保育園の離乳食開始までに全ての食材のチェックが終わっているのが本来ならば理想的ですし、保育園側もそれを望んでいます。
ただ、実際には食材のチェックが順調に終わっていない子も多く、中にはほとんど食べられていない子もいます。
実際、私の知り合いの子は生後10ヶ月で保育園に入園しましたが、驚くことに離乳食はお粥しか食べてなかったそうです…。けど保育園から登園拒否されるようなことはなかったそうですよ。
焦らなくても大丈夫!
その時が来たら何とかなるものなので、まずは少しずつお子さんのペースで離乳食を進めてみましょう。
離乳食を食べないからと言って、保育園が退園を求めるのは通常ありえません。もし保育園から退園を求められた場合は、役所に問い合わせてみましょう。対応してもらえるはずです。
午前保育を求められることはある
離乳食の進みが悪いからと言って登園を断られたり退園を求められることはありませんが、保育園によっては午前保育を求められるケースは残念ながらあります。
例えば、食べたことのない食材が多すぎる子や1~2口程度しか食べない子の場合、保育園側も給食を提供するのは難しいと考え「まずは自宅で食べさせてくださいね」と午前中で帰るようお願いされることも。
特に、慣らし保育の期間はそういった対応をとる保育園も珍しくありません。
「お昼ご飯が食べれなかったので、午後は預かれません。お迎えに来てください」と保育園から呼び出しをされたというママもいるようですよ。
「午前中だけなんて無理です、預かってください」と言うわけにもいかないので、こればかりは仕方がありません。
まずは、給食に頻繁に登場する食材からで良いので、自宅で食べる練習を頑張ってみましょう。
食材チェック表が間に合わない場合は要相談
離乳食の食材チェックが間に合わない場合は、その旨をきちんと保育園側に伝えるのも大切です。
一番避けたいのは、食べたことのない食材を「食べた」と虚偽報告すること!
保育士さんや栄養士さんも話せばわかってくれるので、今後の進め方も含めてまずはしっかりと相談してみましょう。
間に合っていなくても、その子に合わせて給食のメニューを変更してくれる保育園もありますよ。
相談しづらい場合は…
「保育園には相談しにくい」という人は、地域の子育て支援センターや市区町村の子育て支援課などに相談してみるのもおすすめです。
保健師さんや栄養士さんが、入園に関しての悩みだったり栄養についての相談に応じてくれますよ。
例えば、千葉県松戸市の「まつどDE子育て」では
- 保健福祉センター
- 親子すこやかセンター
- 市民健康相談室
- 子育てコーディネーター
- 子育て支援センター
- 利用支援コンシェルジュ
- こども発達センター
- 子ども家庭総合支援拠点
という、なんと8つもの相談窓口が設置されています!
もはや、どの相談窓口に相談したら良いのかわからない状態(笑)
けれど、今回例にあげた松戸市だけでなく近年は多くの自治体で子育てのサポート体制が出来ているので、一度自分の地域の相談窓口をチェックしてみてくださいね。
保育園に通いながら離乳食を上手く進めるコツ
離乳食が間に合わなくても保育園に預けることは可能ですが、少しずつでも良いので離乳食は家庭で進めていくのがベストです。
とは言っても、仕事が始まってしまうとなかなか思うようにはいかないですよね。
そこで、保育園に通いながら離乳食を上手に進めていくコツを4つ紹介します。
離乳食が思うように進まない!という人は、ぜひ参考にしてみてください。
離乳食を進めるコツ
- 1ヶ月で10品目増やせれば上出来
- 卒乳や断乳はなるべく早いタイミングで
- アレルギーリスクの低い食材なら病院の開院時間外で試すのもアリ
- ベビーフードを上手に活用する
①1ヶ月で10品目増やせれば上出来
仕事をしながら家事に育児に、毎日やることが多くて疲れてしまいますよね。
しかも保育園からは「この食材を早めに試してください」と食材チェック表を渡され、もういっぱいいっぱい!なんてママパパも少なくないかもしれません。
けれど、初めての食材は1ヶ月で10品目程度。3日に1品目ペースで増やせればOKです。
3日に1品目くらいなら、仕事をしていても何とかなりそうな品数ですよね。
3日に1品目でもキツイ!という人は、1週間に1品目でも大丈夫!保育士さんから早めにと言われても、焦る必要はありません。
焦って進めようとすると、
- 離乳食をあげることがノルマ化してしまい徐々にストレスを感じるようになる
- 子供の好き嫌い(食事拒否)に上手く対応出来ない
といった状況に陥ってしまう場合もあるので、出来る範囲で頑張れればOKです。
無理のないペースで少しずつクリアしていきましょう。
②卒乳や断乳はなるべく早いタイミングで
赤ちゃんを保育園に預ける際、必ずしも卒乳や断乳をしなければいけないわけではありません。
ただ、保育園で離乳食をしっかりと食べられる子供にしたいのなら、卒乳や断乳は早めに開始するのがベストです。
母乳やミルクは赤ちゃんの成長に欠かせない栄養源ではありますが、お腹いっぱい飲んでしまうと離乳食がなかなか進まないといったデメリットもあります。
ちなみに保育園に通わせる場合、1歳(遅くても1歳半頃)までには卒乳や断乳を完了させたというケースが多いようですよ♪
他にも、
- ママやパパの負担が減る
- 夜間はぐっすり寝るようになる
- 時間に余裕が生まれる
など、卒乳や断乳によって得られるメリットは多く、特に完全母乳のママだとかなり負担が軽くなります。
卒乳は少し寂しいかもしれませんが、まずは少しずつ授乳回数を減らしてみてはいかがでしょうか。
③アレルギーリスクの低い食材なら病院の開院時間外で試すのもアリ
アレルギーの原因物質は多くありますが、食品表示法で表示する事が定められている物質は「特定原材料(8品目)」と「特定原材料に準ずるもの(20品目)」の合計28品目です。
【特定原材料(8品目)】
えび | かに | くるみ | 小麦 |
そば | 卵 | 乳 | 落花生 |
【特定原材料に準ずるもの(20品目)】
アーモンド | あわび | いか | いくら |
オレンジ | カシューナッツ | キウイフルーツ | 牛肉 |
ごま | さけ | さば | 大豆 |
鶏肉 | バナナ | 豚肉 | まつたけ |
もも | やまいも | りんご | ゼラチン |
上記の食材はアレルギーリスクが高いため、病院の開院時間外で試すのはおすすめできません。
ただ、上記の食材以外であれば比較的アレルギーリスクが低いため、
- 仕事でどうしても帰宅が遅くなってしまう
- 土日しか時間が作れない
といった理由で離乳食がなかなか進められない人は、病院の開院時間外で試してみても良いかもしれません。
あくまでリスクが低いだけで、絶対にアレルギー反応が出ないというわけではないので注意してくださいね。
初めての食材はなるべく開院時間内で試すべきではありますが、万が一アレルギー症状が出てしまった場合でも、夜間・休日救急を利用することは出来ます。
子ども医療電話相談事業(#8000)
休日や夜間の子供の症状に困ったら「#8000」をプッシュ!
都道府県の相談窓口に繋がり、小児科医や看護師から症状に応じた対処の仕方を教えてもらえます。
④ベビーフードを上手に活用する
離乳食を準備する暇がない人や負担に感じる人は、ためらわずにベビーフードを活用しましょう。
「離乳食は手作りして当然!」という考えの人もいますが、「ベビーフード=愛情不足」というわけではありません。
離乳食を市販品のみで乗り切っている人って実は意外と多いんですよ。
ちなみに、アメリカだと離乳食を手作りするのは少数派。手作りにこだわらなくても子供はちゃんと大きくなります♪
離乳食作りが負担に感じるなら手作りは止めちゃいましょう。
市販品のみのメリットやデメリットについてもまとめているので、気になる人はぜひチェックしてみてください。
離乳食は保育園任せにしても大丈夫?
完全に任せてしまうのはNG
ある程度であれば保育園に離乳食をお任せしても問題はありませんが、完全に任せてしまうのはダメ。
なぜダメなのか、その理由は
- 赤ちゃんが安心出来る環境で進めるのが好ましいから
- 保育園では初めて食べる食材は基本的に提供出来ないため
といった点にあります。
①赤ちゃんが安心出来る環境で進めるのが好ましいから
離乳食は栄養補給や噛む力を育てることを目的としていますが、「食べる楽しさを伝える」のも大事なポイントの一つ。
特に、大好きな家族と一緒に食事を摂ることは、食べる楽しさを伝えるのに最適な環境です。
大人でも、出会ってさほど経っていない人たちと食事をするより、見知った人たちと食事をした方が安心するしご飯も美味しいですよね。赤ちゃんも一緒ですよ。
少しずつでも大丈夫!
保育園に任せきりにせず、赤ちゃんにとって安心できる環境でしっかり離乳食を進めていきましょう。
②保育園では初めて食べる食材は基本的に提供出来ないため
保育園は、厚生労働省の定める「アレルギー対応ガイドライン」を守らなければいけません。
このアレルギー対応ガイドラインには、「家庭で食べたことのない食材を保育所で提供してはいけない」といった文言の記載があります。
【保育所におけるアレルギー対応の基本原則】
〇食物アレルギー対応においては安全・安心の確保を優先する
・家庭で食べたことのない食物は、基本的に保育所では提供しない
引用元:厚生労働省|保育所におけるアレルギー対応ガイドライン
保育園は、国が決めたルールにきちんと従わないといけないんですね。初めての食材は、必ず自宅で試す必要があります。
うその報告は絶対にダメ!
初めて食べる食材でも別に保育園で試してくれていいのに…まぁ、ちょっとくらい嘘ついてもいいよね?
食べたことない食材なのに「食べたことあります」とウソをつくのは絶対にNG!保育士さんに迷惑がかかってしまいますよ。
園児に万が一アレルギー症状が出てしまった場合、保育園はマニュアルに沿って対応することになります。
けれど、当然保育士の人数は限られていますよね。
もし園児1人にアレルギー症状が出た場合、その子に確実に職員1人は付きっきりになってしまうことに…。
保育園では一人の保育士が数人の子供を見ているので、ギリギリの人数で運営しているような保育園だと他の園児まで目が届かなくなってしまう場合も。
しかも「食べたことがある」と報告を受けているはずの食材でアレルギー反応があったとなると、これは大問題!
最悪の場合、退園を求められることも考えられます。
退園とまではいかなくても、保育園からの印象は最悪ですよね…絶対に嘘はつかないでくださいね。
【まとめ】一人で悩まないで、まずは相談してみましょう!
要点のまとめ
離乳食が間に合わないからといって保育園から登園を拒否されることはありません。
ただし、午前保育を求められる場合はあるので、その点は注意が必要です。
- 1ヶ月で10品目増やせれば上出来
- 卒乳や断乳はなるべく早いタイミングで
- アレルギーリスクの低い食材なら病院の開院時間外で試すのもアリ
- ベビーフードを上手に活用する
といった方法を用いて、焦らずに少しずつお子さんのペースで離乳食を進めてみましょう。
「離乳食が間に合わない…どうしよう…」と一人で悩む必要はありません!
保育士さんや栄養士さんもこのような悩みには慣れているので、まずは一度相談してみましょう。
近年は自治体でも様々なサポート体制が整っているので、お住いの地域のホームページなども確認してみてくださいね。